半導体向けクリーン搬送機器などを手掛けるシンフォニアテクノロジーは、豊橋技術科学大学(豊橋市/技術開発に特化した国立大でロボットに強い)に、人工知能(AI)などを使って生産効率を高める次世代スマート工場向け技術を開発するための共同研究講座を設けた。
同大の基礎研究力やビッグデータなどを活用し、工場の生産性向上や新製品開発につなげる。
まず、農業分野で収穫予測や自動化などを行う装置の開発を目指す。他分野でも工場の省力化につながる技術を開発する。
期間は2025年3月までで、同社が総額1億円を拠出。同社の研究員2人を客員教授として送り込む。同大で基礎研究を行った上で、同社が製品化につなげる。
同社の武藤昌三会長は、近年、情報制御分野での技術革新は目覚ましい。自社だけでは十分な研究技術者と時間を確保できず、大きな期待を抱いているとしている。