アイコン 三洋化成工業 次世代型リチウムイオン全樹脂電池を量産化 元日産の堀江英明氏


三洋化成工業の次期社長に内定した樋口章憲取締役執行役員副社長(61)は1日、京都市内で記者会見し、開発を進めている次世代型リチウムイオン電池「全樹脂電池」の量産を10月にも開始する方針を表明した。

2025年度に900億円の売り上げを目指す。

樋口氏は「全樹脂電池事業の着実な立ち上げが最重要課題だ」と強調した。

出資するAPB(株)の福井県越前市の工場で量産する。

全樹脂電池は従来のリチウムイオン電池より生産コストや発火リスクを低く抑えられるとされ、蓄電池や電気自動車・ドローン・潜水艇など幅広い用途で活用が期待されている。

スポンサーリンク

会社名:APB株式会社
本社:東京都千代田区神田須田町1-3-9PMO神田万世橋3階
代表取締役:堀江英明
設立:2018年10月
事業内容:リチウムイオン電池の研究、開発、製造及び販売

代表の堀江英明氏は、
日産自動車のEV電池開発者、東大大学院理学系研究科物理学修士修了工学博士。1985年日産自動車入社、排気浄化触媒や電気自動車用高性能電源システムの研究開発に携わる。東大特任教授。

「全樹脂電池」を世界で始めて開発した電気自動車のエネルギーデバイス研究=自動車用蓄電池開発研究の第一人者。

2012年から日産の総合研究所SIRになっていたが、日産がEV用二次電池部門を中国企業に叩き売ったことから、その間に辞めて電池ベンチャー企業を立ち上げたようだ。
「全樹脂電池」は厚さ1ミリの黒い厚紙のような仕様で、電池の材料を全てポリマーにして、バイポーラ構造を採用したもの。3層構造で表と裏に陽極と陰極を配置し、曲げても一部切断しても放電し続けるポリマー樹脂成型品の二次電池、火災リスクを大きく低減させる優れもの。(形状はいろいろあるようだ)

2012年から堀江氏の頭脳と三洋化成のポリマー技術を融合させ、「全樹脂電池」の研究開発を進めてきたもの。2019年に三洋化成はAPBと資本業務提携している。トヨタ系の豊田通商もしっかり出資している。

すでに携帯電話会社などからも商談がもたらされているという。また、川崎重工とは潜水艇で「全樹脂電池」を使い試験運航させている。

 

↓全樹脂電池の蓄電池シート
0302_04.jpg

 

[ 2021年3月 2日 ]

スポンサーリンク
 

 

 


HTML Comment Box is loading comments...



※記事の削除等は問合せにて。

スポンサーリンク
 

 

関連記事

 

 



PICK UP


破産・小口倒産一覧