アイコン ボーイングMAX型機 来年1月にも認可か NG型機では亀裂問題

Posted:[ 2019年11月12日 ]



米ボーイング社はMAX機の墜落事務による世界での運行停止、その損害額は1兆円に達しようとしている。生産減、販売減、運行停止の賠償補償、引渡し遅延の賠償補償・・・、来年1月にも米連邦航空当局(FAA)から再飛行認可が下りる見込みだとボーイング社が発表し、大幅な株価の上昇を見ている。
ただ、信用を失くしたFAA、各国は、これまでのように米国に追随せず独自審査するとされ、中国も貿易戦争の交渉材料にすると見られ、まだ予断を許さない。トランプの顔色を見、米国が認可すれば、即追認するのは日本ぐらいだろうか。

だが、ボーイング社は737NG型機でも胴体亀裂が見つかり、FAAは10月に、緊急点検を要求する耐空性改善命令を出している。
世界で1133機飛行しており、10月24日までに53機で亀裂が見つかっており、その後も増え続けている。改修には2ヶ月運航停止となり、その損害賠償金も同社に生じる。さらに緊急点検は3万回以上飛行した当該機に対して行われており、その後もそれ未満の飛行機の問題が発生し続けることになる。



もしも当該機が亀裂問題から墜落でもしようものなら、全機運航停止になる可能性もある。

安全性について、ボーイング社とFAAの癒着が指摘されており、内部告発からFAA検査も専門官以外の者に行わせるなど杜撰とされている。
さらに、MAX機は形式認証飛行でボーイングの専用パイロットが問題を指摘していたにもかかわらず、ボーイング社側が問題視しなかった問題も生じている。

ボーイングMAX機の来年1月からの運航再開も、アメリカ合衆国の利益のために、再開認可させる可能性が高いが、NG型機まで問題となり、その安全性は担保されないものになっている。
墜落しても企業は賠償金を支払えば終わりだが、死亡した人は恐怖の中ですべてが終わりとなる。
早期に運航を再開させようとボーイング社はこれまでに何回も公開デモ飛行を行っているが、その後も問題の発覚が続き、FAAの再認証は遅れている。
一度あることは2度ある。今回の改善で3回目がないとはいえない。
 

 


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