米パソコン大手HPは17日、米事務機器大手・ゼロックス(物言う投資家カール・アイカーンやヘッジファンドが大株主)が提示した現金と株式交換の組み合わせによる335億ドルの買収案について、自社の価値を「著しく過小評価」しているとして拒否したことを明らかにした。
その上で、ゼロックスに対する逆買収を模索する意向を示した。
一方で、両社の統合は恩恵をもたらす可能性があるとの認識を示し、ゼロックスを買収する可能性に言及した。
「ゼロックス経営陣の深い関与と、ゼロックスの資産査定に関する情報へのアクセスがあれば、取引の利点を早期に評価できるだろう」とした。
ゼロックスに帳簿公開を求めた形だが、ゼロックスは買収ターゲットとしてHPと交渉するかどうかに関してコメント要請に応じていない。
ゼロックスの提案は、HPの株主に対して、1株当たり22ドル(現金17ドルとゼロックス株0.137株)を支払う内容で、受け入れられた場合、HP株主が保有する統合後の新会社の株式比率は約48%になっていた。
以上、ロイター参照
アイカーンは、富士フイルムがゼロックスと買収契約を締結していたにもかかわらず、安すぎるとして役員を解任し、契約を破棄させ、富士フイルムは買収を断念し、富士ゼロックスのゼロックス持分を買い取った。