アイコン 1300億円のスパコン「富岳」省エネ性能で世界一

Posted:[ 2019年11月19日 ]



富士通は18日、理研と共同開発した最先端のスーパーコンピュータが、省エネ性能の国際ランキングで1位になったと発表した(計算速度では159位)。

2021年にも運用を始める国産スパコン「富岳(ふがく)」の試作機で、少ない消費電力で効率的に計算できる設計が評価された。
スパコンの性能は、世界の専門家の評価に基づいて年に2回、国際的な順位が公表される。
計算速度を競うランキングのほかに、省エネ性能を競う「グリーン500」などがある。富士通などのスパコンは今回、省エネ性能で首位を獲得した。

対象のスパコンは、富士通が富岳向けに開発したCPU(中央演算処理装置)A64FXを768個搭載した試作機。
10月に富士通の沼津工場に設置された。消費電力1ワットあたりの計算回数が168億8千万回だった。
富岳は、8月に停止した国産スパコン「京」(投資額約800億円)の後継機。官民合わせて約1300億円を投じ、富士通と理研が共同開発し、2021年にも運用を始める計画。現在、理研の神戸市の拠点への設置準備を進めている。



スパコンは、材料や薬の開発、防災や気象予測など様々な分野で使われている。シミュレーション(模擬実験)などの膨大な計算を得意とするが、消費電力も大きい。

近年、計算速度のランキングでは米中が上位を独占しているが、富士通など日本勢は省エネ性能で優れた性能を示しているという。ただ、何百台も造るコンピュータでもあるまいし、省エネに何の意味があるのだろうか。

<理研 1.3ペタフロップスの「MDGRAPE-4A」開発>
一方で、理研生命機能科学研究センターは18日、自ら設計・開発した専用の大規模集積回路(LSI)を512個搭載し、システム全体として約1.3ペタフロップス(1秒間に1,300兆回)の計算能力を持つ創薬専用コンピュータの「MDGRAPE-4A」を開発したと発表している。分子動力学(MD)シミュレーション専用計算機となる。

以上、
計算速度で1位ノスパコンは、米「サミット」(IBM製)、しかし、米グーグルは10月、「サミット」でも1万年かかる計算問題を同社が開発した量子コンピュータでは3分20秒で解けると発表している。もはや、スパコンに巨額をかける時代ではないことを物語っている。


一つしか造らない「富岳」、電力消費の問題ではないだろう。すばらしいといってもらいたいのだろうか。
自己満足もいいとこではないのだろうか。

既存のコンピュータで計算方式の組み合わせを変えた東芝のコンピュータは、スパコン並みの性能を発揮するという。どれほど安価に「富岳並みの性能」のコンピュータを製作できるだろうか。「富岳」は銭の無駄使いでは・・・。量子コンピュータを前に「技術の蓄積」のためなど言う時代ではない。
量子コンピュータも東大が開発した技術を、東大と国がモタモタしているうちにカナダのベンチャー企業が応用して、すでに市販されている分もある。
銭と頭脳の配分が明治時代からも後退している日本を支配する政治家や官僚・学者の老人たちにその責がある。

 


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