アイコン JDI+東大 世界初センサー開発 指紋・静脈・血管脈波を同時に撮影

Posted:[ 2020年1月22日 ]



経営再建中の中小型液晶大手ジャパンディスプレイ(JDI)は21日、薄型のイメージセンサーを東大と共同開発したと発表した。

光の信号を電気信号に変換する半導体の一種。一つのセンサーで、指紋と静脈の撮影に加え、血管の収縮を波形で示す脈波を取得できるのが特徴。こうしたセンサーは世界初という。

当センサーは、高移動度の低温ポリシリコン薄膜トランジスタと高感度な有機光検出器を集積することで、高速読み出しが必要な脈波の分布と生体認証に用いられる指紋や静脈といった高解像度撮像が必要な生体情報を1つのイメージセンサーで計測することを可能にした。

また、このイメージセンサーは15マイクロメートルの厚みに形成できるため、軽量であり、曲げて使用することも可能。



生体認証において、生体情報(指紋、静脈)に加えて生体信号(脈波)を取得することで模倣や「なりすまし」を防止することができるなど、高い安全性を有する認証システムへの適用が期待される。

本研究成果は、2020年1月20日に英国科学誌「Nature Electronics」のオンライン版で公開された。

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