アイコン (5/5)世界最大のワクチンメーカー 世界が注目するインドSII社/どんな会社


<正しい考え・言葉・行動、ゾロアスター企業家精神>
同期間、乳児死亡率も大きく低下した。乳児死亡率とは出生後1年以内に死亡した乳児の数を、同年に生まれたすべての新生児で割った比率で、通常1000人中の死者数で表す。米国のデータ業者「Knoema」によると、インドの乳児死亡率は1966年には148.36だったが、1976年に125.64を経て、1985年に99.15と初めて2桁の数字に減った。1986年は96.70、1996年は74.50、2006年には53.50まで低下した。2016年には33.78、2020年には29.02を記録している。先進国の1ケタ台前半よりまだかなり高いが過去50年あまりの間に大幅に低下したのは事実。この過程でSIIが開発、供給したワクチンの功績は相当なものとみられている。

SIIは、1994年に世界保健機関(WHO)の品質認証を受けて世界中にワクチンを輸出することになり、国連児童基金(UNICEF)と米州保健機関(PAHO)をはじめとする国際機関にもワクチンを納品している。

プーナワラ会長は、命を救う免疫・バイオ製品を生産し、ワクチンが必要な国民、特に子供たちを感染症から救いたいと考えている。それが創業の理由だった。
インド屈指の成功した企業家になった今、コロナから人類を救うワクチン開発にリスクを冒して多額の投資を行った。その結果、世界のコロナウイルスワクチンの世界最大の生産企業となっている。

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プーナワラ会長のワクチン事業は、ゾロアスター教が強調する「正しい思考、正しい言葉、正しい行動」を実践したものと評価するほかない。
英国のロックグループ「クイーン」のリードボーカル・フレディ・マーキュリーの人生を描いた映画『ボヘミアンラプソディ』でゾロアスター教の信者であるマーキュリーの父親が夜に出かける息子に強調した言葉でもある。
これはゾロアスター信者の生き方とされる。

プーナワラ会長はゾロアスター教の精神をビジネスで実践、SIIを創業したプーナワラ会長は明確な事業目標、科学への信頼と研究開発投資、果敢なチャレンジ精神に世界の共通善を追求する企業家精神が際立つ。
そんなプーナワラ会長が共存・共栄を考えなければならないポストコロナ時代の経済チャンピオンになる可能性が高まっている。
以上、各紙参照

なお、アストラゼネカ製ワクチンは、韓国のSKが早くから受託生産することを決定しており、すでにアストラゼネカと購入契約した海外国へ輸出されているものと見られる。日本では日本向けに希少疾患医薬品のスペシャリストである兵庫県のJCRファーマが生産することを決定している。
mRNAワクチンの生産は高度な技術が必要となるが、ベクター型は一定の医薬品生産の技術力があれば難しくないとされている。

インドは英国の植民地だった。無抵抗でガンジーがインドを独立させたが英語圏でもある。そのため、人的交流において米英との距離は近く、多くの学生が欧米の大学で学び、現地で仕事に就き、その技術を持って帰国し、大成功した企業も多い。その代表格がインドのIT産業となっている。米国の下請け的な一面もあるが、米国の巨大IT企業はインドIT企業なしには新製品を出せないとまで言われている。高能力者の人海戦術も必要なバグ検出技術では世界一ともされている。
米国にしろ、インドにしろ、中国にしろ、韓国にしろ、明治初期と戦後の日本にしろ、巨大企業にしたのはすべて創業者(志士)たちであり、何代も続く財閥企業のボンボンや大企業のサラリーマン経営者たちではないということだ。

日本の大企業はサラリーマン経営者たちばかりになり企業としては老体化し老朽化し衰退あるのみ、国に依存するか、冒険もできず、利益も捻出できず、労務費を減らすか、品質不正で利益を出すなど企業精神などどこ吹く風の大企業ばかりになっている。国の官僚体質もすでに老害どころか日本国の大弊害・大災害源となって久しい。

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[ 2021年3月 1日 ]

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