米国で新型コロナウイルスの感染者は５００人を超えている。ワシントン州の老人ホームに始まり、西海岸やニューヨーク州などでも感染が拡がっている。

米国では９日現在５５４人、２日間で２００人あまりが増加している。死者も１４人（ワシントン州１３人、カリフォルニア州１人）。

感染経路が分からない感染者は７８人、ワシントン州の長期療養施設で確認された感染者は２４人に増えた。カリフォルニア州、ニューヨーク州、テキサス州、フロリダ州、首都ワシントンなどへ感染が広がっている。ニューヨーク州では郡部での集団感染も発生し９２人が感染。

メリーランド州で２月下旬に行われたトランプ大集会で、参加者の１人が感染していたことも判明している。

米保健当局は、新型コロナウイルスに感染した乗客が死亡したクルーズ船「グランド・プリンセス」（航路はハワイからサンフランシスコ）の乗客に対する検査を始めた。現在、検査のためにサンフランシスコ州沖に停泊させている。

ヘリコプターで診断キットが届けられ、乗客と乗務員の約１００人が検査を受け、２１人の感染が確認された。
感染者は部屋に隔離され、そのほかの客も部屋に隔離されている。今後、乗船者約３５００人の全員検査するため、旅客港ではなく貨物港か軍港に移動するという。

市民の不安も大きくなっている。米スーパー最大手の「クローガー(Kroger)」は同日、衛生用品、インフルエンザ関連商品などの１回の注文あたり５個までに制限すると明らかにした。
ＦＯＸニュースによると、ニューヨークの地下鉄で黒人男性がアジア人男性に「どけ」と大声を上げて脱臭剤をまく映像がフェイスブックに投稿された。

ペンス副大統領は同日、記者団に、「今日の予測に十分な診断キットを確保できなかった」と明らかにした。
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米国も日本同様、検査能力がないという。クルーザ船は一刻も早く、日本の教訓により全員を上陸させ、隔離施設に移すべきだ。

大統領選予備選が各州で行われているが、共和党も民主党も１ヶ月休戦し、大会を取り止めるべきだ。
大会は熱気に包まれており、「新天地」の礼拝堂におけるような大感染の荷の前になる可能性がある。トランプ大統領に止める気配はない。