アイコン 元大阪府知事の橋下徹氏の論理

Posted:[ 2020年3月16日 ]



元大阪府知事の橋下徹氏が15日放送のフジテレビ系「日曜報道THE PRIME」(日曜・前7時半)に生出演した。
番組では、世界的に拡大する新型コロナウイルス感染症について特集。スタジオには西村康稔・新型コロナ対策担当大臣が生出演していた。
橋下氏は「検査数については絶対、絞っていくんだ。死者数を落とすために検査は拡大しないんだというメッセージをバチーンっと言わないと」と話した。
さらに、橋下氏は西村担当大臣に「不安感を払拭するような検査は今はやめてくださいねって政府はハッキリ言わないと」と提言した。

極論すれば、
検査せず感染者数を多く出さず、国民に不安を与えるな、検査しないが故、感染者が高齢者に感染させることで死亡者を結果増加させようが、一切死後検査をせず、風邪で、インフルエンザで亡くなったと処理せよ、感染死亡者数が多くすれば国民に不;安を与えるだけだ、と国民をバカにした情報操作、隠蔽策を講ぜよということになる。

橋下の論理では、検査をしないことで感染が当たり前になり、もしも感染して若い人は2~3週間もすれば良くなり、高齢者や持病持ちは、治療はしても残念ながら死ぬ者は死ぬ、死んで整理淘汰されても仕方あるまいという論理に継がる。



読売新聞によると、クルーズ船客で重症だった人が亡くなったが、厚労省は日本では一切公表せず、感染病の手続き上WHOにだけこっそり報告していた。それに気づいた読売新聞が厚労省を追求したところ、屁理屈を付けて隠蔽事実を明らかにしていた。
日本政府が信用できない水準にきている。

現在の国の検査の指針は、37.5度以上が4日以上続いた時に始めて検査を行うことができる。町医者が保健所と掛け合っても、それを充足していなければ、検査を受けさせない。
現在、国民は大病院では最初から診察を受けられない国のシステムになっており、町医者の紹介状がなければ、大病院では高額の初診料を支払わせるシステムにしている。
そのため、国民は町医者に頼るしかないが、町医者が自らの診断の結果での感染検査の依頼を平気で断る日本の医療行政は狂っているとしか言いようがない。

橋下はたまに変なことを言う。
以前、キリスト教国の米国の沖縄駐留米軍司令官に会い、「兵士に売春婦を提供すべきだ」だと。「姦淫するなかれ」はキリスト教の十戒に求められているもの。自らがCAと飛行機ごっこしようが、お医者さんごっこしようが、自らの浅はかな考えを遮二無二、米軍司令官に伝える愚か者でもある。

COVID-19感染を早期に鎮めるには、
早期発見、
即診断、
即隔離・治療
の防疫と死者を出さぬ医療体制だけが重要。
日本には何もかも足りていないようだ。
厚労省は全国440ヶ所の公立・準公立病院を統廃合する計画を有しており、現在の感染症対策にこうした病院も最大限活用しようとする動きなど微塵もない。


 

 


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