アイコン 日本触媒 嘘ばれる 姫路工場爆発死傷事故

昨年9月、姫路市の日本触媒の化学工場で消防隊員など37人が死傷した爆発事故で、爆発したタンク内の 温度を監視する温度計が設置されていなかったほか、タンクの冷却装置が正しく使われていなかったことが、日本触媒が設置した事故調査委員会の調査で判明し たと日本触媒が中間報告を発表した。

当初、日本触媒は、タンクの横に設置した温度計を従業員が巡回して確認し、温度管理をしていたと説明していたが、調査の結果、こうした温度計は設置されていなかったことが判明した。

また、このタンクでは、貯蔵するアクリル酸の温度が上昇しすぎると、「重合反応」と呼ばれる異常な化学反応が急激に進み、爆発につながることから、タンクの下の部分で冷却水が入ったコイルでアクリル酸を冷やし、再びタンクの上に循環させて、全体を冷却する装置が備え付けられていたが、当時、現場にいた作業員は、社内の取り決めどおりに装置を使用していなかったという。

事故調査委員会は、こうした温度監視の不備が積み重なり爆発事故が起きたとしていて、さらに調査を進め、年度内に最終報告書をまとめることにしている。
危険物を取り扱う工場の管理が杜撰な人災による爆発事故であった。
 

[ 2013年1月21日 ]
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