リチウムイオン電池事業統合へ ソニー、NEC、日産自動車
政府系ファンドの産業革新機構が主導し、ソニー、NEC、日産自動車が、リチウムイオン電池事業の統合に向け交渉を始めた。
ソニーが売却を目指している電池事業に台湾企業などが関心を示しており、統合で海外への技術流出を防ぐ狙いがある。
ソニーの電池子会社「ソニーエナジー・デバイス」と、NECと日産の合弁会社で自動車向けリチウムイオン電池を作る「オートモーティブエナジーサプライ」を経営統合させる方向で今月、2013年度中の統合を目指し、3社が交渉に入った。
小型で大容量のリチウムイオン電池は、1991年にソニーが世界に先駆けて商品化し、2000年代初めまでは日本メーカーが世界シェアの約9割を占めた。
しかし、その後は韓国勢や中国勢がシェアを伸ばし、2012年にはサムスンSDIが初めて日本勢から世界シェアトップを奪っている。
2012 リチウムイオン電池の世界シェア %
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サムスン(韓)
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25.1
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パナソニック
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20.7
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LG(韓)
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16.0
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ソニー
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7.7
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ATL(中)
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5.7
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他
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24.8
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資料:テクノ・システム・リサーチ
[ 2013年3月28日 ]
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