阪急阪神ホテルズ偽装食材問題 社長あくまで「誤表記」と
阪急阪神ホテルズの出崎社長が24日、メニュー表示と違う食材が使用されていた問題で、初めて記者会見し、一部のメニューについて再調査する考えを明らかにした。
社長は「会社の管理体制や審査体制が不十分だった」と謝罪、しかし、「意図を持って誤った表示をしたことはない。偽装ではないと認識している」と強調した。
大阪新阪急ホテルのシィーファー店で、手作りチョコソースと表記したものが、実際は既製品を使用していた。しかし、「現場は、既製品でも手作り表示してよいと勘違いしていた」と寝とぼけた調査結果を発表した。
やわらかビーフソテー(宝塚ホテル)、やわらか牛肉(宝塚ホテル)、サイコロステーキと鮮魚のフリッター(宝塚劇場)、和洋御膳(ステーキ)(関西学院会館内ポプラ)、ビーフステーキフライドポテト添え(大阪新阪急ホテル)の牛肉も、加工肉の牛脂注入牛肉を使用するなどしている。
(やわらかく食べやすくなるため、一般的に牛脂を注入して提供している専門店も多いが・・・、同社のブランドでやることではないだろう)。
市販豚を霧島ポーク、産地不明の蕎麦を信州蕎麦表記して販売するなどの6メニューの再調査どころではない。
「誤表記」「偽装表示」、書き方により大きな違いがあろうが、消費者に対して、うそ偽りの食材を提供していたことだけは間違いなく、素直に認めることが必要だ。社長が、こんな発言をしていたら、親会社から更迭されてしまうことだろう。
大阪市大病院内「パティオ」<沖縄まーさん豚(アグー豚)料理⇒沖縄産外の一般豚使用>
大阪新阪急ホテル「シーファー」<若鶏の照り焼き九条ねぎのロティと共に⇒一般ねぎ使用>
大阪新阪急ホテル「宴会場」<芝海老料理⇒バナメイ海老使用>
大阪新阪急ホテル「ビーツ」<ビーフステーキ料理⇒牛脂注入牛肉使用>
大阪新阪急ホテル「関西文化サロン」<クラゲのレッドキャビア添え⇒トビウオの魚卵(トビコ)使用>などなど。
「誤表記」とした場合、これらの食材を扱うプロの名立たる料理人たちが、メニューの商標・ブランドの確認もせず、モノの違い、味の違いも分からず、料理していたとは、とても信じられない。料理人たちの杜撰さと料理人の質が問われることになる。
(料理人の業界では、阪急ホテルや宝塚ホテル、六甲ホテルなど阪急阪神ホテルズが経営しているホテルでの料理人ともなれば、それだけでそのキャリアに箔が付く。料理人のプライドは、その箔により決定し、転職した場合、報酬も大きく異なる)
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