アイコン サムスン電子/第1四半期 0.25%増 伸び鈍化鮮明に 2013年シエア32.3%

サムスン電子が連結基準で売上高52兆8,700億ウォン(約5兆1,812億円)、営業利益8兆4,000億ウォン(約8,232億円)の2014年第1四半期暫定実績を8日発表した。(1ウォン/0.098円換算)

昨年の第1四半期の売上高は52兆8,700億ウォン、営業利益は8兆7,800億ウォンで、昨年第4四半期の売上高は59兆2,800億ウォン、営業利益は8兆3100億ウォンだった。

これにより、前年同期比で今年第1四半期の売上高は0.25%上昇し、営業利益は▲4.33%減少した。
前期(第4四半期)に比べて売上高は、▲10.59%減少したが、営業利益は1.08%増加した。

暫定実績は、韓国採択国際会計基準(IFRS)に基づいて推定した結果であり、まだ決算が終了していない中、投資家の便宜のために提供されたもの。
なお、サムスン電子は、ギャラクー5を今年4月より販売開始している(韓国は3月から)。そうしたことから第2四半期の販売動向が注目される。ただ、ギャラクシー4も昨年4月から販売開始されていた。

ギャラクシーSは1年間で1,500万台(2010年販売開始)を販売した。
ギャラクシーS2は同2,750万台、
ギャラクシーS3は同5,200万台
ギャラクシーS4は同5,700万台、
ギャラクシーS5は同 ?? 万台(世界では2014年4月販売開始)

サムスンのスマホの販売戦略は、高級品のSシリーズやノートを柱にしているほか、中低価格品も市場シエアを高めるため、新興国や中国向けに大々的に販売するという「ツートラック路線」を敷き、業績は前年比で見る限り無難に推移させている。
サムスン電子の1~3月までの第一四半期のスマホ全体の売上台数は前四半期比5%増の9,000万台が見込まれている(S3+S4+ノート+中低価格品の販売台数)。
スマホ全体における世界シエアは、2011年19.9%⇒2013年32.3%。

しかし、膨大な販売台数の中低価格品の領域では、中国勢が急成長してきており、価格競争に既に巻き込まれ、同社の利益率を悪化させる一因ともなっている。
いずれにしろ、サムスン電子の売上高が、一昨年までのような急拡大の時期は終わったようだ。

[ 2014年4月10日 ]
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