韓国政府の円安対策 経済不振は日本の円安のせいだとおかど違い
確かにキムチやマッコリの日本の輸入は減少している。それは、反日に対する反韓感情によるものと、また、韓流ブームもいつまでも続くものではない。しかし、世界経済では、日本企業は、円安により価格競争を仕掛けておらず、それは韓国の現代経済研究院も認めていることだ。
日本の女子ゴルフでは韓国勢が圧倒しているが、それぞれ日本でファンクラブまで持っている。そうした懐の深さが韓国にあるのだろうか。何につき日本批判を糧にしてもグローバル化した世界にあり前へは進めない。国民感情はどこの世界でも意図して作られたものだ。
韓 国は8日、円安の打撃を受けている国内輸出企業に対する支援策を発表した。企画財政省は声明を発表し、円安の影響を受けている約4,000の中小企業を対 象に、為替変動保険のコスト削減に向け取り組むとした。また、企業に対してコンサルティングを行い、融資を提供する。融資などの支援は総額約1兆ウォン (1000億円)となる。
企画財政省は、円安の長期化により、日本からの輸入品の値段が下がり、国内輸出業者に打撃を与える、と指摘した。
さらに、一部の業界で業況感は改善しているものの、韓国経済の回復は「非常にゆっくりとしたペースで勢いも弱い」との見方を示した。
以上
韓国では、日本の専門家はアベノミクス以降の円安で韓国の輸出には大きな影響がなく、円安が今後ずっと続くとは思えないとしている。しかし、円安の効果が来年から本格化するとの見方もある。現代経済研究院のイ・ジュンヒョプ経済動向分析室長は「アベノミクス以降の円安で日本企業は収益を高めることを重視し、輸出商品の価格を大幅には引き下げなかった。来年から日本企業が市場シェアを確保するため本格的な価格競争に乗り出せば、韓国企業には打撃になる」と予測し手いると報道している。(来年は仮定の話だ)
以上。
韓国と日本が貿易でぶつかり合っているものは、大きく自動車とスマホ部材であり、スマホはとっくの昔に韓国の大勝利で終わっている。造船にしても、これまで、韓国勢の台頭の前に日本の造船業界は縮小し続けてきた。自動車は品質や性能・省エネなどの技術力の違いであり、ドイツのデザイナーを多用したカーデザインでは韓国勢が勝っているともいえる。しかし、消費者はデザインだけでは選ばないということだ。それでも韓国勢の車両が前年比落ちているわけでも何でもなく、高望みしすぎであろう。
もはや、韓国企業が恐れなければならないのは、電子製品・電子技術・化学品にいたるまで中国製だ。
韓国の生産技術をこれまでバックアップしてきた海外の生産機械企業は、韓国だけに販売しているわけでもなく、中国に大量に販売し、その技術力の差はもはやなくなってきている。実際、アイフォンもエアバスも中国で製造されているということだ。自動車にしても、中国で販売されているそのほとんどが中国産車である。輸入車は一部富裕層が購入しているが、高い関税率や贅沢税を引き、昨年2200万台販売されたうちの1割にも満たない。
日本をすべての悪者にして、歪んだ経済政策を国が近視眼的に取るものなら、大極を見失ってしまうことだろう。
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