アイコン 7月の造船業界 中国1位韓国から奪還 日本は・・・

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韓国は7月の造船受注が、6ヶ月ぶりに1位を中国に奪われたと大騒ぎしている。中国よりも受注量で遅れをとったのは13ヶ月ぶりだそうだ。
国 管理下の大宇造船海洋は今年4~6月期に▲3兆318億ウォン(約3300億円/0.11円)の営業損失。サムスン重工業は同期1兆5481億ウォン。現 代重工業は同期1710億ウォンの赤字を出したが、昨年12月期すでに3兆ウォン台の赤字を出しており、船主が発注を先送りしたのではとの見方も出ている が・・・。

3日、英国造船・海運分析機関クラークソンが分析した資料によれば7月の受注量は、
中国は占有率38.5%で108万4746CGT、
韓国24.7%で、69万6072CGT
日本17.0%(47万9231CGT)の順だった。
(CGT:標準換算トン数・建造難易度などを考慮した船舶の重さ)

韓国は今年1月に日本に1位を明け渡して以降、2月から5ヶ月にわたり月間受注量1位を確保してきた。特に5月には世界発注量の61.4%を受注するなど競争国を圧倒した。今年は先月までの全体発注量の42.4%を占めており、中国の2倍程受注漁を確保している。 中国が韓国を上回ったのは昨年6月以来となった。

韓国造船業界は2010年以降、中国造船業界が技術の向上と積極的な営業から1位をめぐり二転三転したが、中国が1位を占めてきた。しかし今年2月から韓国は1位を維持していた。

<原因>
世界景気が悪化しながら中国と日本の主力船種であるバルク船(鉄鉱石・石炭・穀物など原材料を運ぶ船舶)の需要が急激に減った一方で、韓国の造船会社が超大型コンテナ船、超大型タンカー、液化天然ガス(LNG)運搬船などは引き続く発注があり、受注してきたための成果となっている(今年3月、商船三井からサムスン重工業は世界最大規模の2万100TEU級コンテナ船4隻を受注している)。

 だが、最近になって状況が急変。個別契約の現況を見ると先月、韓国の造船会社はほとんど受注できなかった。それさえも現代重工業とAPモラー・マースクが契約したコンテナ船9隻を除けば受注船舶数は3隻に過ぎない。現代重工業とマースクの契約を除けば韓国の受注量は14万9890CGTに落ちる。中国受注量の15%水準で日本にも遅れをとっていることになる。

<1~7月の国別受注量>
2015年1~7月までの累積受注量は、
韓国が全体発注量の41.1%に及ぶ661万6516CGT。
中国は22.6%の364万6718CGT、
日本は19.6%の315万7191CGT
受注している。

<受注残高>
受注残高は2008年10月以降、中国が久方1位を維持している。
2015年7月末基準での受注残高は、
中国が4061万162CGTで、世界残高の37.3%。
韓国が3243万2818CGTで29.8%となっている。
以上、

日本のコンテナ船の造船は、代表格の三菱重工が商船三井に納品した最新鋭船がインド洋で真二つに折れ沈没、信用をなくしている。三菱が得意とする客船も問題を起こし、累計1336億円の損失をだしながら完成真近かとなっている。受注額は同型2隻で計1000億円とされ、その赤字額の大きさが伺い知れる。
もう日本の造船業界では、岩崎弥太郎以来長い歴史を持った三菱の時代は終わろうとしている。すでに国お抱えの軍需・宇宙産業企業となっており、今後軍需品の輸出も解禁されることからリスクのある商船の受注は終わらせ、艦船などの建造に集中するものと見られる。ただし、艦船がいつのまにか予想もしない潜水艦にならないでほしいものだ。
・・・なんで三菱造船はここまで積算力・構造設計力・技術力をなくしたのだろうか不思議でならない。造船の担当役員や上層部がプレッシャーに弱くボンクラだけなのだろうか。
 

[ 2015年8月 5日 ]
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