アイコン 米GDP 第3四半期1.5%に成長鈍化 第2四半期は3.9%増 消費は堅調

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アメリカの今年の第3四半期(7~9月)のGDP=国内総生産の速報値は、海外の経済の減速で輸出が伸び悩んだことなどから、年率換算値で前期(4~6月)に比し1.5%のプラス成長にとどまり、回復の勢いが鈍った。

米商務省が29日発表した、7月~9月までの第3・四半期のGDPの速報値は、年率換算値で、第2・四半期に比し1.5%のプラス成長となった。第2・四半期は3.9%増で堅調だったことから、夏以降、回復の勢いが鈍った。

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項目別には、
1、GDPの約7割を占める個人消費(家計支出など)は自動車販売などが堅調で3.2%増となった(前期3.6%増)。

2、インフレ調整後の可処分所得は3.5%増(前期1.2%増)、貯蓄率は4.7%増(前期4.6%増)と拡大した。

3、住宅投資も6.1%のプラスと拡大を続けた。

4、設備投資は、機器への投資が5.3%増の最大の伸びとなった。ただ、ソフトウェアや研究開発への投資は1.8%増と、ここ2年で最低の伸び率となった。構築物は▲4%減少した。
結果、設備投資全体では、前期の5.8%増から3.8%増と伸び率は鈍化した。

5、ただ、輸出は中国など海外の経済の減速やドル高の影響が不利に作用し、前期の5.1%増から1.9%増と大きく伸び悩んだ。

6、また、企業が在庫を減らしたことで、前期から大きく減少、GDP寄与度はマイナス1.4ポイント押し下げと2012年第4四半期以降で最大のマイナス寄与となった。

8月に中国から世界に広がった株価急落などの不安定な動きが次第に収まってきているため、10月から12月のGDPは伸びが加速するとみられている。
米連邦準備制度理事会(FRB)は、12月に予定される次の金融政策会合で、異例のゼロ金利政策を解除して利上げを始めるか判断する方針で、GDPの減速が一時的なものにとどまって、景気拡大が確認されれば、利上げの条件が整う。そうでなければさらに利上げの決断は先延ばしされる。

[ 2015年10月30日 ]
 

 

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