アイコン マカオ 10月カジノ市場▲28.4%減 17ヶ月連続減 国慶節や新オープン施設

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マカオ特別行政区が発表した10月のカジノ収入は、前年同月比28.4%減の200億6千万パタカ(25億1千万ドル)と17ヶ月連続減となった。9月は171億3千パタカだった。
中国当局の汚職腐敗取締り強化を受け、VIP客が避けていることによる。
中国政府は、汚職腐敗撲滅の風紀引き締めや官僚の高級車など贅沢品消費抑制政策などを敢行している。

10月は、国慶節の大型連休があり、また、メルコ・エンターテイメントのリゾート施設「ステジオ・シティ」もオープンしていた。
 マカオのカジノ収入は、昨年から減少傾向に転じており、2014年収入は2013年比▲2.6%減の3,515億2,100万パタカ(約5兆4千億円)であった。
2015年1月~8月のカジノ収入額は、前年同期間比▲36.5%減の1,588億8,200万パタカ(約2兆4千億円)にとどまっている。

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<汚職とカジノと地方官僚>
マカオのカジノは、今や米ラスベガスを抜きダントツの世界一の収入高を誇っている。
しかし、2012年末から始まった中国習政権による政治腐敗の取り締まりは、年を追うごとに激しさを増している。それもこれも元国家主席の江沢民一派との権力抗争の一環でもあり、徹底しており、政治家と関係する企業の経営者らも中国当局の目が光るマカオへの足を遠ざけている。
今では地方政府当局者らが、中央巡視グループ(中央政府の汚職摘発チーム)を怖がり、また(賄賂の)妙味もなくなり、公共投資の事業推進さえ、遅滞しているという。
その結果、内需拡大のための施策であるインフラ事業は昨年の3倍近く伸びているが、鉄道建設事業では、大手鉄道建設事業者らの契約件数は大幅に下回り、中国中鉄(CRG、鉄道開発の3/4受注会社)の場合、1~9月の累計で昨年同期の契約額より▲8.9%減となっているほど。

 これまで私腹を肥やし続けてきた地方官僚たちも、おちおちカジノへ出かける精神的な余裕などまるでない。地方官僚たちとつるんで行っていた企業の経営者らも遠ざかっている。

<韓国カジノへ飛び火>
以上に加え、中国の国営放送は、済州島のカジノを槍玉に挙げるなど、中国経済低迷で収入高が減少し続けている韓国カジノ市場でも激震が走っている。(韓国カジノは外国人専用がほとんど)

[ 2015年11月 4日 ]
 

 

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