イーター電機 監理銘柄入り 痛過ぎ 中間決算発表監査法人の承認得ず
同社は、平成28年3月期第2四半期報告書の提出遅延により、監理銘柄(確認中)入りと発表した。
同社は、関連会社において、平成27 年6 月から7 月にかけて税務調査が行われ、所得を増加するよう指導され、それに基づき平成27 年9 月11日に修正申告書を提出した。
その内容において監査法人より過去の費用処理についての修正及び期首の残高について修正の検討が必要であるとの指摘を受けた。なお、影響額については現在集計中。
同 社において修正申告書に記載されている内容についての証憑等の精査及びそれに伴う監査法人の追加のレビュー手続きも必要となることから、監査法人による四 半期レビュー報告書の受領は平成28 年3月期第2四半期報告書の提出期限では困難となり、また、申請書類のとりまとめや監査法人と見解の相違もあって時間を要した為、提出期限の延長申請を得 ることが困難であると判断し、申請を取り止めたことにより平成27 年11 月16 日までの提出期限に間に合わない見込みとなった。
以上、
同社は11月12日、第2四半期の決算報告を11月6日行っているが、過年度において訂正の報告書を提出することになり、過年度の修正により平成28年3月期第2四半期の期首の残高も修正することから監査法人による四半期レビュー報告書の受領は平成28年3月期第2四半期報告書の提出期限である平成27 年11 月16 日には間に合わないこととなったと発表していた。
また、同社は東証から6月26日、債務超過により、上場廃止に係る猶予期間入り銘柄となっている。猶予期間:平成27年4月1日から平成28年3月31日。(ただ、11月6日に発表した第2四半期の報告では債務超過を脱し、本決算でも利益計上予想とし、債務超過は免れる予想となっていた。)
同社が行った11月6日の中間決算報告は、監査法人の承認を得ず発表したものと見られ、過去の決算に付き、監査法人の指摘しだいでは、同社の上場維持は困難になる可能性もある。
イーター電機工業
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連結/百万円
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13/3期
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14/3期
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15/3期
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売上高
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3,165
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3,229
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3,341
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営業利益
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92
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-22
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127
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経常利益
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29
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-21
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103
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当期利益
|
-351
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-150
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-399
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総資産
|
4,449
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4,282
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3,832
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自己資本
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221
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99
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-245
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資本金
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1,569
|
1,569
|
1,594
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有利子負債
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2,305
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2,150
|
2,033
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自己資本率
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5.0%
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2.3%
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‐%
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・同社の株価は11月16日終値70円。スイッチングメーカー。
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