最近、百貨店やGMSの閉鎖が相次いでいる。少子高齢化・消費不況に対応したものだろうが、地方の空洞化が進み、ますます大都市集中型が進むものと見られる。

大手デパートの三越伊勢丹ホールディングスは、業績が低迷している千葉市の「三越千葉店」と東京・多摩市の「三越多摩センター店」の２店舗を、来年春をめどに閉鎖する方針を固めた。
三越伊勢丹ホールディングスが、来春をめどに閉鎖する方針を固めたのは、千葉市の「三越千葉店」と東京・多摩市の「三越多摩センター店」。
三越千葉店は、昭和５９年に、三越多摩センター店は平成１２年にそれぞれオープンしたが、周辺の大型商業施設や専門店などとの激しい競争の中で業績の低迷が続いている。
２つの店舗の正社員やパート社員は、ほかの店舗などへの配置転換で対応する予定だという。
三越伊勢丹ホールディングスは、衣料品の販売不振や外国人旅行客によるいわゆるインバウンドの“爆買い”効果の減少などを背景に、今年４月から６月までの３ヶ月間の最終的な利益が、前年同月比で▲４３％減少していて、今後は、東京都心にある主力の店舗の改装などで収益の改善を図ることにしている。