アイコン 埋め戻し箇所で6セン地盤沈下・通行止めに 博多駅前通り地下鉄工事道路陥没地

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福岡県の博多警察署によると、26日午前1時半すぎ、JR博多駅前の道路が大規模に陥没した現場の周辺で、「再び道路が5センチほど道路が沈み込んでいる」という通報があったという。
警察が現場で調べたところ、道路が数十メートルの距離にわたって5センチほど沈んでいるのを確認したという。

このため、警察は午前1時45分から、博多駅前の交差点から博多区役所南口の交差点までを全面通行止めにして、道路の詳しい状態などを調べている。

福岡市交通局の工事事務所によると、道路の沈み込みは、今月8日に陥没が起きた現場を中心に確認され、深さは最大で6.9センチ、車道の真ん中付近では6センチ程度沈んでいるのが確認されたという。

電線を埋設している九州電力によると、午前3時現在、付近などで停電の情報は入っていないという。

ガス管を埋設している西部ガスによると、現場に担当者を派遣し、ガス漏れがないか確認しているという。これまでのところ、ガスの臭いがするといった情報はないということで、西部ガスはさらに検知器を使うなどして詳しく調べることにしている。

<前回の大規模陥没は>
地下鉄工事を行っていた現場周辺は今月8日早朝、幅約27メートル、長さ約30メートル、深さ約15メートルにわたって陥没。
福岡市などは前回の陥没が地下鉄の延伸工事に関係して起きたと見ていて、今後、国土交通省所管の土木研究所に設置される調査委員会が原因の究明に当たることにしていた。
以上、

急いで埋めたため空洞が生じ、その空洞が地盤沈下の原因になったのか、行き場をなくした地下水が新たに陥没の原因を作り、沈下したのか。陥没現場中心に数十メートルといい、やはり、地下水が土壌を動かしたものと見られる。ただ、元の土壌の30倍もある埋め立て土(流動化処理土)が沈下するというのは理解に苦しむ。
それほど沈下する圧力が地下で生じたことになる。早く工事をやり過ぎ、流動化処理土が内部で固まっていなかったら別だが、陥没現場以外も沈下しているようでもある。
地下水の流れ(丘側から海側へ)を今回の埋め戻しで遮断しており、その圧力が埋め戻し層の下の砂質層に集中して水圧が加わり動いた可能性も考えられる。
当初の大陥没は、近くの明治公園(道路を挟み丘側)内に設けられた現場入り口となる立坑=直径14メートル深さ25メートルや立坑から伸びる地下連絡路(長さ140メートル、深さ25メートル部分(岩盤層であるはず))が、地下水の流れに影響を与えていたとも考えられる。また、岩盤の深さが均一として工事を進めた結果かも知れない。こうした工事では、工事に入る前に50メートル間隔で地盤調査するそうだ。その間隔に問題があったのかもしれない。

地下鉄工事現場は、地下24.5メートルで工事底が行われ、上部5.7メートルの上半部を掘削中であった。結果、地下18.8メートルの部分が工事最上部となっている。
今回の沈下は、高島市長が、埋め戻した流動化処理土は元の土壌の30倍あると言ったものの、今回、部分沈下に至っている。
なお、当初陥没して流出した土壌は、掘削済みのトンネル内に吸い込まれたとされ、明治公園にある立坑の下部も水没している(140メートルの連絡路も水没)。立坑の水位の動きを細かく検査していたら、今回の沈下は予想されたかもしれない。

 

<陥没地の現在の地下構造は次のとおり>

博多駅前通り地下鉄工事による大規模道路陥没 118日早朝

 

陥没量約7000立方メートル(27×30×15m・・・円錐状)

 

層区分

 

地下構造

地下の深さ

間隔

 

砂質層

GLから18.8m

流動化処理土による埋め戻し層

15.0m

15.0m

 
 
 
 

砂礫層上部

15.0m

1.8m

 

砂礫層下部

16.8m

 

岩盤層

現場岩盤上部

16.8m

2.0m

 

 

現場岩盤下部

18.8m

 

工事の厚さ5.7m

掘削中上部

18.8m

1.3m

 

掘削済上部

20.1m

4.4m

 

掘削済下部

24.5m

 

 

未工事最下部

30.3m

 

 

 

 

・流動化処理土は1日で固まり、土壌の30倍の強度ありとの高島市長の弁。

 

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http://n-seikei.jp/2016/11/post-40635.html

[ 2016年11月26日 ]
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