アイコン 新コロナ キューバのRDBワクチンも有望株か

Posted:[ 2020年11月16日 ]

カリブ海の中でも新型コロナウイルス(COVID-16)防疫に注力しているキューバが、独自に開発した新型コロナワクチン候補となる2種類の物質についての臨床試験を行っており、第3世界の注目を集めている。
キューバがワクチン開発に成功すれば、米国や欧州連合(EU)などのワクチン獲得競争からはじき出された低貧国にとっては、ワクチン確保がはるかに容易になる。

キューバは以前から医療制度が充実しており、発展途上国向けにも、世界最大の医療者派遣・海外医療支援国でもある。

キューバのグランマ紙の報道によると、12日に自国のフィンライワクチン研究所の主導で開発された、2番目となる新型コロナワクチン候補物質「ソベラナ(主権)2」が臨床試験に入ったと報じた。

同紙によると、このワクチン候補物質は、ウイルス抗原、人間細胞と結合する「受容体結合ドメイン(RBD)」と非活性化させた毒素を化学的に結合した革新的な物質だという。

フィンライワクチン研究所のビンセンテ・ベンコモ所長は、「8月に始まった『ソベラナ1』の臨床試験は大きな副作用なく進められており、近く試験結果を公開する予定」と述べた。
研究チームは年末までに、2つの新たな候補物質についても臨床試験を始める計画。



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同研究所とともにワクチンを開発中のビオキューバファルマ(Bio Cuba Pharma)のエドゥアルド・ディアス社長は「2021年からキューバ人にワクチンを普及できるだろう」との予想を示した。
ビオキューバファルマは、32の企業からなる約2万人規模の企業集団で、フィンライワクチン研究所などの20の研究機関と共に様々なワクチンを開発している。

キューバは1980年代から生物工学技術の開発に力を注いでおり、髄膜炎ワクチンやB型肝炎ワクチンなどの8つのワクチンを独自開発し、40ヶ国あまりに輸出している。

このため、キューバが新型コロナワクチンの開発に成功すれば、中南米やアフリカ諸国の発展途上国にとって大きな助けとなるとみられるとロイター通信は指摘している。

世界保健機関(WHO)アメリカ地域事務局(PAHO)のキューバ駐在官ホセ・モヤ氏は「キューバのワクチン開発および普及は、我々の地域の脆弱階層にとって特に重要だ」とし、「キューバがワクチン開発を完了すれば、アメリカ地域事務局を通じて普及される」と述べた。

また、キューバの開発状況はWHOとGAVIアライアンスなどが作ったCOVAX(コバックス)が追跡していると説明した。
ロイターによると、キューバのワクチンは、ベネズエラなどの周辺諸国やアフリカ疾病予防管理センターなどが注目しており、キューバと保健分野で協力関係にある国々に優先的に供給される見通し。
以上、報道参照
COVAXと情報を共有しながらの開発ならば、その信憑性は、欧米医薬品メーカーが株価対策のために発表する内容より、よぼど高い。

キューバの11月は日々50人前後の感染者が発生している。11月14日までの累計感染者数は7,590人、累計死亡者数は131人、14日の新規感染者発生数は22人、人口は1,132万人

世界では新コロナワクチンを150種以上の方法で開発に当たっている。どの社も有望株と信じて開発しており、どれが大当たりするか分からない状況で、独ビォンテックとファイザー製薬が開発したワクチンは、大きな副作用もなく90%以上の有効性が確認されたとし、今月中にも米FDAへ使用認可の申請をするという。順調に行けば、世界で初めて年内に承認されることになる。

研究機関によっては、さらに安全なワクチンが登場するかも知れず、新コロナウイルスに対して、一生抗体が生じるワクチンが登場するかもしれない。
今回の世界中のワクチン開発会社が競ってワクチン開発に乗り出しており、今後の各種ワクチン開発において、その開発手法に大きな影響を残すものと見られる。
毎年世界で何十万人も死亡しているインエルエンザのワクチンも一生抗体が生じるワクチンが開発される可能性もある。
ウイルスや細菌性の病気は、今回、スーパーコンピューターを駆使するなどした開発手法しだいでは、新薬開発において大幅に改善される可能性が高い。

米国はキューバとオバマ政権時代に国交を回復させたが、トランプ大統領が再度断絶した状態。トランプ大統領はフロリダにゴルフ場や別荘を所有し縁が深いが、キューバ人も多く、熱烈なトランプ支持者が多い。それが奏功したのかフロリダではトランプ大統領がバイデン候補に勝利している。

こうしたワクチン開発競争の中に、国が予算をカットし続ける日本の研究機関は0に等しい。騒いだアンジェスにしてもいつになるか分からない。真の研究者が日本からいなくなる日も近い。

 


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