世界に先駆け承認されたワクチン接種が始まった英国の政府は14日、首都ロンドンでの新型コロナウイルスの警戒度を、3段階の最高レベルに引き上げると発表した。
飲食店の店内営業が禁止される。
ロックダウン(都市封鎖:11/5日~11/30日)の解除後に感染者数は増えており、規制強化で歯止めをかける。
ロンドンとその周辺都市の一部で、16日から警戒レベルを「高い」から「とても高い」に引き上げる。
パブやバーなどの飲食店が持ち帰りを除いて営業できなくなるほか、劇場などの娯楽施設も閉鎖する。
ロックダウンとは違い、小売店や美容室などは営業を続けられる。
英国の人口の大半を占めるイングランドは11月5日か11月30日までロックダウンを実施した。12月1日に解除してから、ロンドン中心部の繁華街は大勢の買い物客であふれ、感染の再拡大を懸念する声が出ていた。
英国全体ではここ14日間では前15日間より少し減っているがロンドン都市圏では増加している。
ロックダウン後に営業を再開したばかりの飲食店にとって、今回の規制強化は死活問題。ロンドンのカーン市長は14日、地元メディアに対し「政府は店舗や個人に対して追加の財政支援をしなければならない」と述べた。
一方、オランダでは、ルッテ首相が14日、新型コロナの感染拡大を受け、新しい規制措置を導入すると発表した。
学校や必要不可欠でない店舗、博物館やジムなどの営業を今後5週間にわたり禁止する。
多くの措置が15日に始まり、1月19日まで適用される。クリスマス期間の12月24~26日は制限の一部を緩和する。
ルッテ氏は「(状況が改善するには)この酸っぱいリンゴをかじる必要がある」と述べ、感染を落ち着かせるための厳しい措置だと国民に理解を求めた。
人口約1700万人のオランダでは足元で感染者数が増加しており、1日あたりでは1万件に近づいている。
以上、
LONDON-City