何かと指標になっているイスラエルのワクチン効果は、高齢者を先に接種させ、死亡者数、致死率とも下がってきている。
イスラエルでは12月20日から、米ファイザー製ワクチンの接種を開始している。AP通信によると380万人が1回目の接種を終え、240万人が2回目の接種を完了させたと報じている。
イスラエルの医療研究機関は2月15日、国民120万人(うち2回接種者60万人)を調査した結果、2回接種者の94%に有効性が認められたと発表している。
感染者数の減少は規制強化の効果もあり判断しにくいが、イスラエルでは感染者数が1月17日までの週にピークを迎え、その翌週に死亡者数のピークを迎え、その後減少している。ワクチン効果が出てきているものと判断される。
日本の場合は感染者のピークから3週間遅れで死亡者数のピークを迎えている。第一波、第2波とほとんど変わらない感染者数のピークと死亡者数のピークのタイムラグ。
両国の致死率の違いは根本的な医療体制の違い、それはこれまでの政府の医療行政の違いにある。
イスラエルの人口は919万人、ユダヤ教の原理主義者たちは政府の規制をまったく守らないが、怖くて取り締まりもできない存在、別格、そのため感染者数も多くなっている。
日本の人口は1億2557万人、イスラエルは医療パニックを生じさせていないが、日本はピークを3回も迎えながら何も智慧を出さず、政府も自治体も日本医師会もいつもあたふたしている。
米ファイザー製ワクチンの有効性は1回目の接種で50%、2回目接種で95%前後とされている。ワクチンにより重症化リスクも低いとされ、結果、死亡者数も減少しているものと見られる。
スクロール→
イスラエル 週別感染者数と死亡者数の推移
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感染者数
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死亡者数
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致死率
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累計
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週間
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累計
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週間
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12月20日
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374,760
|
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3,099
|
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12月27日
|
401,470
|
26,710
|
3,226
|
127
|
0.48%
|
1月3日
|
438,869
|
37,399
|
3,416
|
190
|
0.51%
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1月10日
|
491,319
|
52,450
|
3,671
|
255
|
0.49%
|
1月17日
|
548,332
|
57,013
|
4,005
|
334
|
0.59%
|
1月24日
|
597,403
|
49,071
|
4,419
|
414
|
0.84%
|
1月31日
|
643,435
|
46,032
|
4,796
|
377
|
0.82%
|
2月7日
|
689,339
|
45,904
|
5,113
|
317
|
0.69%
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2月14日
|
724,380
|
35,041
|
5,388
|
275
|
0.78%
|
2月17日
|
738,209
|
13,829
|
5,470
|
82
|
0.59%
|
・日にち迄の週/2月17日は3日間、致死率を参考に
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スクロール→
日本 週別感染者数と死亡者数の推移
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感染者数
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死亡者数
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致死率
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累計
|
週間
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累計
|
週間
|
12月20日
|
195,880
|
|
2,873
|
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12月27日
|
217,312
|
21,432
|
3,213
|
340
|
1.59%
|
1月3日
|
240,954
|
23,642
|
3,548
|
335
|
1.42%
|
1月10日
|
280,775
|
39,821
|
3,996
|
448
|
1.13%
|
1月17日
|
322,296
|
41,521
|
4,446
|
450
|
1.08%
|
1月24日
|
360,661
|
38,365
|
5,019
|
573
|
1.49%
|
1月31日
|
386,742
|
26,081
|
5,654
|
635
|
2.43%
|
2月7日
|
403,435
|
16,693
|
6,338
|
684
|
4.10%
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2月14日
|
414,472
|
11,037
|
6,912
|
574
|
5.20%
|
2月17日
|
419,015
|
4,543
|
7,102
|
190
|
4.18%
|
・2月17日は3日間、致死率を参考に
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※感染者数の数値は一番詳細に日々刻々と発表しているワールドメーター版。