コロナ禍の資金繰り対応強化、「ゾンビ企業」延命の側面も
コロナ禍の影響で経済活動が停滞する中で、さぞや企業の倒産が増えていることだろうと統計を見てみると、実は倒産件数は減っている。信用調査会社として長い歴史を持つ東京商工リサーチでは、全国の負債総額1000万円以上の倒産統計を「倒産月報」として毎月発表している。毎月の倒産件数を2020年に関して合計したものが7773件である。実を言うとこの件数、19年の8383件に比べて7.2%の減少となっている。
コロナ禍で経済活動が大幅に停滞する中で、このように倒産件数がむしろ減少している背景には、政府による大規模な企業の資金繰り対応が行われていることが挙げられるだろう。
新型コロナで「第二の就職氷河期」到来!? 就職氷河期世代523人に聞いた、これからの就活でやるべきこと
長引く新型コロナウイルスの影響により、多くの業界が経済的損失を受けています。
業績悪化ばかりではなく倒産の憂き目に遭う企業も多く、新型コロナウイルスの影響は新卒採用にも暗い影を落としています。
これまでの学生有利の売り手市場から一転して買い手市場となった業種もあり、学生に不利な就職活動の状況をみて「第二の就職氷河期」ともいわれるようになりました。