大阪府の吉村洋文知事は16日、新型コロナウイルスの重症病床が危機的な状況になっていることを受け、滋賀県に重症患者の受け入れや看護師の派遣を要請したことを明らかにした。
大阪府の重症患者数は、確保する専用病床数を上回っており、224床の重症病床を同日時点で248床まで増床しているが、重症患者は274人で、このうち45人は軽症・中等症の病床で治療を継続している。
吉村知事は府庁で記者団に対し、「滋賀県に応援をお願いできないかと話をしている。一定支援をいただけると思っている」と話した。
滋賀県では同日現在の確保済み重症病床(49床)の使用率が10.2%と、比較的低い水準。同県健康医療福祉部の角野文彦理事は「搬送などの課題もあり、可能かどうか現時点では不明だが、週明けには回答したい」と述べている。
また、吉村知事は同日、重症患者を治療する府内5ヶ所の病院を訪問し、病院幹部らに病床の追加確保を求めた。直接訪問しての要請は初めてで、吉村知事は「できる限りのことをやって、病床を確保していく」と説明している。
以上、
こうした異常事態の中、政府は都道府県任せにして知らんぷりしている。
厚労省は4月14日時点で、大阪府の入院用ベッド数の使用率を1338/2005床の67%、重症者用302/464床の65%としている。
吉村知事の大阪府は重症者用274/248床で使用率は110%、すでにオーバーフローしているという。どうしてこんなにも開きがあるのだろうか。理解に苦しむ。