米CDCによると、米国は12月14日からワクチン接種を開始、4月16日までに2億2百万回を接種した。バイデン政権になり、接種目標回数を日に100万回⇒150万回⇒300万回と大幅に増加させ、すでに300万回を実現させている(どうしたら実現できたのかアイガー北壁の厚労省は見習って欲しいものだ)。
バイデン大統領も7月までには新コロナを収束させるとしている。しかし、足元では五大湖(ミネソタ・ミシガン州)からペンシルベニア州にかけ米国変種株(英国型に近い)の猛威にさらされ、7万台の感染者数が続いている。
米政権は、接種回数を強引にでも増加させ、感染者数の減少、重症化の減少、死亡者減を図る唯一の方法だという信念の元に接種の増加を図り続けている。生半可ではない。
アワー・ワールド・イン・メーター(OWM)による接種状況は下記表のとおり。
イスラエルと英国はワクチン効果が如実に現れているが、厳しいロックダウンの効果とワクチン効果の相乗効果により感染者数が急減してきている。
英国イングランドは先般規制を緩和したが、それでも屋外での飲食を許可しているだけだ。今回の菅首相の訪米により、米国からのワクチン輸出を7月はじめから確実にしてもらいたいものだ。そうでなければわざわざ訪米した意味は半減する。
米国でのワクチン接種は4種を承認、うちmRNA型の米ファイザー製、米モデルナ製が接種されており、ベクター型のJ&J製とAZ製は血栓問題から中断されている。前2社のワクチンで間に合うそうだ。そのため組換蛋白質型の米ノババックスのワクチン承認も当初4~5月とされていたが今では7月を予想されている。
現行、日本はワクチンでオリンピックが行える防疫体制に持っていくことは不可能となっている。