中国の疾病予防コントロールセンター(CCDC)の高福主任は4月9日、中国製の新型コロナウイルスワクチンの有効性は「高くない」との見方を示した。異なるワクチンの接種との混合を含め防御効果を高める選択肢を検討しているという。
民間企業シノバックが開発したワクチンは、ブラジルで行った臨床試験(治験)で有効率がわずか50.4%にとどまった。一方、トルコで行った別の治験では83.5%の有効性だったという。
国営のシノファームが開発した2つのワクチンの有効性は79.4%と72.5%だった。
一方、米ファイザー・独ビオンテック連合や米モデルナが開発したワクチンはそれぞれ、96%と94%に上る。
アラブ首長国連邦(UAE)は3月、シノファームのワクチンを2回接種した後も十分な抗体ができなかった住民に対し、3回目の接種を始めている。
中国製ワクチンの低い有効性に関する高氏の発言は、よく知られた事実を述べただけだが、中国高官がそれを公に認めるのは初となる。
だが、高氏の発言がソーシャルメディアで話題になると、中国側はすぐにネット上の議論を検閲し、国営メディアは高氏のインタビュー記事を消した。
中国共産党系の環球時報は、高氏に関する報道は「完全な誤解」であり、「世界でのワクチンの防御率は高かったり低かったりする。その有効性をどう改善するかは世界中の科学者が考える必要のある問題だ」と高氏が述べたと伝えた。
中国の衛生問題に詳しい専門家は、環球時報の報道は、中国当局は「公式見解に相違するものは許さない」という姿勢を表すものとの見方を示している。中国では政府批判となる発言、否定するような発言、批判と見なされるような発言はすべて排除され、当該の人物を拘束して再教育が行われる。
以上、
中国製ワクチンは、変異株の南ア型・ブラジル型・英国型に対する有効性について、何も報告されていない。現在の陣容が中国共産党系のWHOは中国2社に対して何も説明すら求めていないようだ。
中国のシノバックもシノファーム製も不活性化型、
米ファイザー及びモデルナ製はリボ核酸mRNA型、
英AZ製と米J&J製及びロシア製のスプートニクVはベクター型
とワクチン製造方法がまったく異なっている。
現在、チリとトルコで感染拡大しているのが、既存株なのか、変異株か、変異株ならばどの型なのかでもワクチンの有効性に変数が生じる。
↓シノバック製ワクチン接種のチリとトルコ
スクロール→
ワクチン接種状況
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2021年4月19日現在
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チリ
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トルコ
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日本
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ワクチン種
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中シノバック製
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米ファイザー製
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人口(人)
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18,952,000
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82,319,000
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125,410,000
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接種件数
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13,160,000
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20,080,000
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2,050,000
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接種率
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40.5%
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14.5%
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1.0%
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2回完了人数
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5,430,000
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7,820,000
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772,703
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完了率
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28.4%
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9.3%
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0.6%
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累計感染数
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1,124,718
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4,268,447
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537,913
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累計死亡数
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25,177
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36,926
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9,679
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致死率
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2.24%
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0.87%
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1.80%
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・出典:アワー・ワールド・イン・メーター、ワールド・メーター、NHKなど
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↓<週の日平均感染者数の推移>