アイコン 「新コロナ=SARS-COV-2」は土着化へ 日本と韓国の感染推移の違い

Posted:[ 2021年5月 4日 ]

ソウル大学感染内科の呉明燉教授は、
「新型コロナウイルス=SARS-COV-2は土着化するだろう」
「人口の70%がワクチン接種を受ければ、集団免疫を獲得することができるといわれているが、そうならないだろう。2次感染を予防する有効性95%以上のワクチンはまだ開発されていない。ファイザーのワクチンの有効性が95%というのは、『発症を予防する効果』であり、『感染を予防する効果』ではない」
「集団免疫を獲得したとしても、重症化するリスクの高い高齢者や基礎疾患のある人は、依然として気を付けなければならず、感染またはワクチンの接種で得た免疫が、どれほど続くかも明確になっていない」
「変異したウイルスが現れていることや、ワクチン接種を受けたにもかかわらず感染した人が出ていることにも、注目する必要がある」
「新型コロナウイルスは、結局、インフルエンザのようにワクチンを接種しながら、うまく付き合っていくしかないだろう。国のワクチン接種に関する戦略は、『ウイルスの根絶』から『被害の最小化』に焦点を移し、重症化するリスクの高い人をウイルスから守ることに集中しなければならない」と2021年5月3日に述べている。
以上、



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<ワクチン>
韓国の場合は、アストラゼネカ製(AZ製)ワクチンの接種が現状7割を占めている。南ア当局はAZ製ワチクンはE484K(免疫逃避型)の南ア型変異ウイルス株には有効性が極めて低く接種しない方針を打ち出しる。

現在現れている変異株の代表例では、南ア型・ブラジル型・フィリピン型はE484K型に対しては、米ファイザー製やモデルナ製のmRNA型ワクチンは有効性を示しているが、アデノウィルスによるベクタ―型のAZ製ワクチンはN501Y型(感染力大)の英国型変異株には有効性を示しているものの、E484K型のウイルスに対しての有効性は低いとされている。インド型はまだワクチンの有効性は解明されていない。日本でも多くの独自の変異株が出現しているが、五輪にも影響し、出自が国産の変異株は発表されていないようだ。

SARS-COV-2ウイルスは感染者が世界で毎日80万人も発生し続けており、変異も続けている。長引けば長引くほど、感染者が増加すれば増加するほど、広域に広がれば広がるほど、生き残るSARS-COV-2ウイルスはN501Y型(感染力大)かつE484K(免疫逃避型)の人に対してより強化されたウイルスだけが生き残り、それも何十種・何百種になるかわからない世界の現状になっている。
そのため、それに対して有効なワクチン開発が求められ、ワクチンと変異株新種とのイタチごっこになるが、SARS-COV-2は次第に先細りしていくことだけは間違いない。
将来的には包括的に感染を予防する効果のあるワクチンがさらに開発され続けることになる。

<韓国>
韓国はSARS-COV-2に対して一時より少し緩和された規制を現在採用している。それでも欧米で発令されていたSARS-COV-2に対して合理的な5人以上の集団化・集会禁止措置はとられ続けており、人が媒介するだけに有効性は高い。
また、感染検査を防疫対策の柱の一つにしており、中国のように感染検査を強力に進めることにより感染者を見つけ出し、隔離することによってさらに人に感染させない防疫対策を当初から採り続けている。
今般の波では変異株の感染者が多い中、感染拡大を一定限度で長期間、押さえ込んでいる。ただ、進入する変異株種により今後のことはわからないが・・・。

<日本>
日本は感染当初から対処方法しか採用しておらず、感染拡大に対する防疫対策は、政府と信頼関係にある国民に対してのお願いと自治体独自・法律に基づく「まん防」の措置、ひどくなれば「宣言」により、人の動きをより強くセーブさせる方法しか採用していない。そのため、原始的な対処方法とされる。
そのため感染の波は押し寄せ続け、マンネリからより対策はルーズになり拡大が大きくなり続けている。
今般の波はすでに全国へ広がっており、全国一斉に宣言でもかけない以上、モグラたたき状態となり、収拾はつかなくなることだろう。
神戸・大阪・京都・東京・宮城・愛知・神奈川・沖縄・福岡・北海道・岡山・・・・

1度あることは反省し有効的な対処方法を次に向け事前に対策を準備しなければ同じことは何度でも発生する。
こうした状況では有効策はワクチンだけとなるが、日本は4月までになんと5230万回分も欧州当局から輸出認可をもらっていたにもかかわらず、日本が接種したのは350万回に過ぎない。こうした問題についても、日本国民は誰も文句一つ言わない、すばらしい日本国民として評価されようか。

外紙は3月、日本はワクチンがあっても接種体制がまったく整っておらず、接種が早期に進むかには懐疑的な見方を指摘し、医師会と政府との協議も進んでいないと報じていた。その結果が、日本政府・河野パクチン大臣が、4月までに4900万回分のワクチンを懐に抱え込んだままにしていることと関係している。

日本は憲法でも法律でもいくらでも拡大解釈する融通性・ヨウリョウのよさから見てもすばらしい国、新コロナ戦争下、目線が国民に対してではなく、どこを向いているのか右往左往した挙句、法律がどうじゃらこうじゃら責任逃れ発言ばかりが際立つ今日この頃の憂國事態に陥っている。

↓日本と韓国の感染者数の推移(週計値)
韓国の場合は感染検査を状況により即①感染検査数を増加させ封じ込めを図るとともに、増加すれば②営業規制、③5人以上の集団化規制により感染拡大の沈静化を図っている。
日本の場合は②だけであり、人口比からしても韓国より3倍日本が多くなっている。

スクロール→

5/3現在

感染者数

死亡者数

致死率

人口

日本

609,353

10,437

1.71%

125百万人

韓国

113,356

1,834

1.62%

51百万人

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