コロナ支援で膨らむ倒産予備軍 「ゾンビ企業」増加も
5月11日までとされていた緊急事態宣言が31日まで延長され、飲食・小売店への影響はさらに深刻化しそうだ。都市部を中心に空きテナントも増えるだろう。そうしたなか、帝国データバンクが13日に発表した2021年4月の全国企業倒産(法的整理による倒産、負債1000万円以上)は前年同月比35.5%減の489件となり、20年8月以降9カ月連続で前年同月を下回っている。
飲食店開発のアスラボが倒産、JR東日本との資本提携からわずか1年で
飲食横丁の開発プロデュースや出店支援を行っていたアスラボ(港区)が4月30日に自己破産申請をしました。アスラボは2020年6月にJR東日本の子会社でコーポレートベンチャーキャピタルのJR東日本スタートアップ(新宿区)と資本業務提携を締結したばかりでした。
同社は過去に東急電鉄が主催する事業共創プログラムのセッションで最優秀賞を受賞するなど、地方創生の注目株でした。そして、新型コロナウイルスの影響を真正面から受けたスタートアップの一つといえます。