「企業の突然死」のニューノーマル、高まる反社リスクとは
本連載は編集部から「倒産のニューノーマル」というテーマを与えられている。新型コロナウイルスの感染拡大で企業倒産が新しい局面に入ったことからスタートし、そろそろ1年がたとうとしているが、今年5月、コロナとはまったく無関係に、これぞニューノーマルという驚きの大型倒産が起きた。
大分市に本社を置く設備工事業者「九設」は5月10日に大分地裁に破産手続き開始を申し立て、翌日開始決定を受けた。破産申立書によれば、債権者292人に対し、負債は約30億円に達した。もちろん今年県内最大の倒産だ。
飲食店の休業で「建設業」も倒産増 受注が減り…
飲食店の休業のあおりを受けた形です。
調査会社の帝国データバンクによりますと、新型コロナウイルスに関連した倒産の件数が1500件に達しました。
倒産の発生ペースは加速しているということです。
業種別では居酒屋を中心とした「飲食店」が250件でもっとも多く、次いで「建設・工事業」で、「ホテル・旅館」の件数を上回りました。