三鬼商事が13日発表した4月末時点の全国7都市のビジネス街区のオフィスの平均空き室率は、軒並み上昇している。新コロナによりテレワークの増加、内需企業など業績悪化により都心部からの事務所移転および縮小などより、全国で空き室率が上昇、大阪や東京では市況悪化により昨年12月と比較して平均賃料も下落している。
東京都心のビジネス街区の5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス平均空室率は、新コロナにより急速に悪化してきている。前月比でも0.23ポイント上昇の5.65%となった。上昇は14ヶ月連続となった。この空き室率は実に6年7ヶ月ぶりの高さ。
ただ、IT企業が多い渋谷区は、世のデジタル化に対応し事業会社が集積しており、前月比で0.17ポイント低下し5.32%とやや改善している。