本来、感染症の感染者は感染症対策病院に入院するのが基本であるが、今や自宅隔離が6割以上に達し、こうした異常な対応が昨年3月から恒常化している。
自分から自宅隔離を選択した人がどれほどいるのか不明だが、大阪などではホテルなど隔離施設さえ限られ、重症者さえなかなか入院できない状態となっている。新コロナウイルスの急変する特性上、自宅死も多く、高齢者施設では多くが病院に移送されないまま死亡している。
病院以外の死亡は警察が死因を調べているが、それによると、昨年3月から今年4月までの自宅死などは403人に上り、道路で死んだり、自宅で亡くなったりして警察が後日、死因を調べた結果、陽性者であった事案なども多数含まれている。
感染者が急増した今年4月はこうした死亡者が96人発生、うち、医療パニックに陥っている大阪では39人、兵庫が21人、東京も10人などとなっており、65歳以上が75人で全体の78%を占めているという。1月7日からの宣言効果で感染者数が少し落ち着いていた3月でも31人発生していた。
専門家は、こうした事態に、自宅隔離者で体調に異変があれば早めに医療機関や自治体に相談するように呼びかけているが、医療パニックを引き起こしている大阪や兵庫では救急車者を呼んでもたらいまわしにされ、入院もできない人たちが列をなしている惨状。専門家の気持ちはわかるが、大阪や兵庫の医療パニックを国が総力を上げ支援し緩和させることが先決ではないだろうか。
せめて、自宅隔離者に対しては、容態変化を見分けられる血中酸素濃度測定器(5千円程度)を貸し出し、自己管理してもらう必要があるのではなかろうか。北九州市では行っている。
感染では、一定割合で中等症・重症者が発生し、一定割合で死亡するが、急増ではそれも高くなる。
今回は1.4倍重症化リスク=死亡リスクが高いN501Y型の変異株、若い人たちも重症化リスクが高く、重症者用ベッドを瞬く間に埋めてしまい医療パニックに陥りやすくなっている。
そのためにも政府は蔓延に至る前に、蔓延防止措置を先手先手で取るべきではないだろうか。
病院に入院することもできず亡くなっている人たちがあまりに多くなってきている。
スクロール→
ワクチン接種状況 厚労省およびアワーワールドインデータ版
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5月13日現在
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人口比
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接種回数
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5,593,436
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4.42%
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1回接種者
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4,027,333
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3.18%
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2回接種完了者
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1,566,103
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1.24%
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うち医療関係者480万人(回数)
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4,888,279
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1回目接種者
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3,367,995
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2回接種完了者(回数)
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1,520,284
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うち高齢者3600万人
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705,157
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1回目接種者
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659,338
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2回接種完了者(回数)
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45,819
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↓接種累計
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日の接種回数
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5月9日
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4,440,000
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5月10日
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4,730,000
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290,000
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5月11日
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4,990,000
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260,000
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5月12日
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5,270,000
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280,000
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5月13日
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5,593,436
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323,436
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菅首相の口約は日に100万人
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医療関係者と高齢者で4080万人、接種率75%として3060万人、2回接種で6120万回、日に100万回で61日間、50万回だったら122日間(4ヶ月)必要。
7月に終わらせるには100万回が絶対条件、その後の8月から一般(感染者が一番多い年齢層)開始となるが、実際は7月から平行して接種が開始されるだろう。
接種対象者の一元管理がデジタル化されておらず、休日なしの100万回接種達成が心配される。
ワクチンは、EUから4月26日までに5200万回以上輸出認可がなされており、その後も認可されること、およびモデルナ製も別途入荷することから、すでに医療関係者と高齢者分の6120万回分のワクチンは確保されている。