冷凍庫のメーカー「EBAC」は12日、ホームページで新コロナワクチンを保管する超低温冷凍庫の一部の製品で製造の際の溶接の不備のため温度が上がる可能性があることを下記のとおり公表し、294台を回収すると発表した。
川崎市は13日、ワクチンを保管していた冷凍庫の温度が上昇し、警報機が作動し、ワクチン6300回分余りを廃棄することになったと発表した。今回問題が起きた冷凍庫も回収の対象となっていた。
以上、
同社には、新コロナ事態で、通常考えられないような数量の超低温冷凍庫の発注が政府や自治体からなされており、そうしたことから生産上のトラブルは想定され、忙し過ぎて品質管理部門のチェック体制が甘くなった可能性は否定できない。
今後は、品質管理ができる大手と組ませて発注する形式も必要ではないだろうか。人の命が懸かっている。
原因究明するまで時間がかかり、該当ロットで今回の回収通知を出すまでの間に温度が上昇していた可能性はないのだろうか。
株式会社EBAC HP(6月12日)
ファイザーワクチン用ディープフリーザー「UD-80W74NF」ご利用中の皆様へ
1.対象機種及び台数
回収機器:ワクチンフリーザー、
型式:UD-80W74NF
保証番号:UD801900NF~UD802526NF
対象台数:294台(納品済)
(本体、右側面に保証書ラベルあり)2.発生事象と原因
(1)問題なく冷却していたファイザーワクチン用ディープフリーザー(UD-80W74NF)が上記ロット内において複数台が温度上昇するという現象を確認致しました。(2)弊社において原因調査を行った結果、製造期間中に使用しておりました溶接機が故障した際に代替え機として使用した溶接機に運転不良が発見され、本製品を使用したロットにおいて正常な溶接がなされていない可能性が判明致ししました。
(3)今後の事故防止のため、上記代替溶接機を使用して製造した上記保証番号の製品について、回収の上新規製品との入れ替えをお願いさせて頂きます。
3.お客様へのお願いと対応現在問題なくご使用いただいているフリーザーにおきましても、急に温度上昇する可能性がございますため、こまめな温度確認の実施をお願い致します。重ねて、可能であれば他のフリーザーや冷蔵庫等でワクチンを保管して頂きますようお願い申し上げます。出来るだけ早期に弊社指定物流業者にて回収に伺い、新規製品へ交換させて頂きます。