アイコン ワクチン2回接種しても100人のうち50~5人は有効性なしのデルタ株の現実

Posted:[ 2021年6月21日 ]

現在のワクチンは万能薬ではない。

日本は新型コロナウイルスに対しての有効性が一番高いmRNA型ワクチンを接種しており、今般脅威とされるインド株=デルタ株に対しても88%の有効率があると発表され、ワクチン接種が進めば対応できるものになっている。

しかし、現実の日本は、欧米諸国から周回遅れのワクチン接種となっており、デルタ株の感染拡大の余地も大きなものとなっている。

また、ワクチン接種が進んでいる国でも、その有効性により、感染が収まらない国も出てきている。
それはインド株=デルタ株のような免疫逃避型のウイルスに対して、ファイザー製でも(英国株までの分)95%から88%と7ボイント落ち、AZ製は70%から60%まで有効性が損なわれるとされている。
1000万人がAZ製ワクチンを2回接種しても400万人はインド株に感染するリスクがあるというもの。

ほかのワクチンはまだ検証データさえない状況。今後、インド株よりさらに強力な免疫逃避型が出現する可能性もあるという。

世界ではワクチン不足から、2回目には1回目と異なるワクチンを交差接種している国もある。また、有効性が低いワクチンを接種している国では感染者が減らず、すでに3回目のブースターショット(追加接種)を接種している国もある。



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WHOが世界から分担金として高額な銭を集めているものの、こうした情報を後追いでも正確に把握して速やかに公表すべきだろうが、中国製ワクチンに至っては臨床治験の公表もなされないまま、メーカーの自主申告の有効性を採用、安全性についてはすでに多くの国で接種が進んでいることが、それを証明しているとして、WHOはワクチン認定、COVAXで取り扱っている。

2020年12月8日、インドネシア国営医薬品会社ビオファルマは、中国のシノバックワクチンの抗体陽転率が最高97%の有効率を示したと臨床治験を発表した。シノバック製ワクチンを接種しているチリでは現在、感染者増に加え、比例して死亡者数も増加しており、どう見てもインドネシアの当発表は胡散臭い、親中政権であり中国にヨイショした可能性が高い。

<ワクチンパスポートは相互主義>
ワクチンパスポートは基本、相互主義、まずはビジネスに限るようだが、すでにタイ国では観光地のプーケット県に限り観光開放する。どっかの国がそうした政策を採れば追随するしかない。
ただ、日本は海外からの帰国者が毎月3~4万人、訪日客も1万人以上おり、その帰国後の14日間の管理が杜撰、自慢の水際作戦は昨年3月から崩壊している。今後も帰国者や訪日客が世界の変異ウイルスを持ち込むことになる。

l隣国のこれまでのワクチン接種(17日現在:1811万回)は、2/3がアストラゼネカ製、1/3がファイザー製で英国と似ている。AZ製のワクチン接種ではインド株には脆弱であり、パスポートはインド株の封じ込めが成功することが前提となろうか。

2回接種しても・・・
因みに、チリ国では中国のシノバック製を接種しているが、非常に高い接種率(1回目2回目)に達しているにもかかわらず感染者数は減少どころか増加している。
また、バーレーン・UAEなどは中国国営のシノファーム製を接種しているが、感染者数が減らず、3回目の接種をしたり、ファイザー製に切り替えたりしている。バーレーンは人口が少なく、量の確保がしやすく、ファイザー製の接種効果が出ているようだ。


スクロール→

SARS-CoV2 ワクチン

 

英国株

南ア株

ブラジル株

インド株

メーカー

有効率

アルファ株

ベータ株

ジータ株

デルタ株

欧州型

感染力大

感染力大+免疫逃避

米ファイザー

mRNA

95.0%

95.0%

有効

有効

88.0%

米モデルナ

mRNA

94.1%

94.1%

有効

有効

 

英アストラゼネカ

ベクター

76.0%

76.0%

50%

 

60.0%

米J&J・J&Jヤンセン

ベクター

66.0%

 

 

 

 

中シノバック

不活性

51.0%

 

 

 

 

中国営シノファーム

不活性

78.1%

 

 

 

 

追、米承認7月頃予想

米ノババックス

組換蛋白

96.0%

 

 

 

 

ロシア圏で接種

露ガマレア

ベクター

 

 

 

 

 

 

↓アワーワールドインデータの6月20日更新分


スクロール→

 

人口/万人

100人当り回数

1回以上

2回目完了

45月ピーク/人

6/18日/人

UAE

1,000

144.57

未発表

未発表

2,000

2,000

バーレーン

175

113.60

61.1%

52.0%

3,000

500

チリ

1,923

109.15

61.9%

48.3%

8,000

7,000

 

<日本のワクチン接種状況>

↓21日から職場・職域接種が始まる。こうでもしない限り日に100万回接種は難しい。ただ、早期一巡ともなれば、接種者数がそれ以上増加しない恐れもある。また、接種者の管理も複雑になり新たな接種者の管理が難しくなる。市町村単位の接種会場を設ける必要があるのではなかろうか。

 


スクロール→

日本のワクチン接種状況

6月17日現在(累計)

 

100人当たり

ワクチン接種回数

28,887,137

22.84

 

 

人口比

1回以上接種した人数

20,763,123

16.42%

2回接種完了人数

8,124,014

6.42%

内訳

 

 

医療従事者 1回目

5,439,899

 

医療従事者 2回目

4,246,391

 

小計

9,686,290

 

高齢者等 1回目

15,323,224

 

高齢者等 2回目

3,877,623

 

小計

19,200,847

 

6月17日接種者数

1回目

367,040

 

2回目

324,493

 

合計

691,533

 

 

 


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