インドネシアは人口が多く、ワクチン接種も進んでいない。中国のワクチン外交で取得したシノバック製のワクチンを主に接種しており、武漢発インド変異株株=デルタ株においてはその有効性も疑われるものになっている。
すでにこれまでのアルファ株=英国株でもシノバック製は有効性が低いとして中東やシンガポールなど多くの国がブースターショット(3回目の接種)を行っている。
そうした中、インドネシアではデルタ株が猛攻しており、歯止めがかからない状態に陥っている。首都ジャカルタでは対応病院が100%以上になっており、危機的状況にある。
7月1日~6日までにインドネシア在住者や日本企業の駐在者で計5人が感染して死亡している。日本企業は駐在者をインド並み対応で帰国させることが必要だろう。
インドネシアでのデルタ株の致死率は、まだ感染拡大中のためデータは取れないが、累計では2.64%と大阪の4月~5月までの致死率に匹敵する。
インドネシアの首都の病院ではすでにパンクしており、致死率は飛躍的に高まるおそれもある。
(大阪は4月~5月までの致死率は2.77%/7月7日までの総累計では2.58%)
インドネシアでは日に100万回接種しても1年間で3.65億回しかならず、さらに有効性そのものの問題と有効性の期限の問題があり、新規感染者がくすぶり続けることになる。