東京都は宣言が解除されたとはいえ蔓延防止措置に移行しただけで、飲食店の規制は強化されたままだが、その壁を打ち破るデルタ株の感染が拡がり、23日に東京五輪の開会式を控え、苦渋の決断の再度の宣言発令で調整されている。
国民一人ひとりが法に基づく要請を守れば、こうした事態にはならないだろうが、法に罰則規定があるように法は性悪説から成り立っており、罰則を伴わない要請ならば、守らないのは自然な成り行きかもしれない。例え、都知事がいくら叫んでも・・・。
新コロナ戦争の真っ只中にいるという認識もないようだ。
世界ではすでに新コロナ戦争で400万以上が亡くなっている。その中には第一線で戦った医師や医療関係者も多数含まれている。
そんなこんなで6月19日までの週の感染者の減少を境に、感染力も重症化率も英国株より凶悪なデルタ株により、急激に感染者が増加している東京都。
水際作戦も入国者全員を7日間でも施設隔離した後に各地へ入国させるべきだろうが、じゃじゃ漏れ状態。PCR検査でもその実効精度は85%あまり、1000人の感染者がいても150人は陽性判定されない現実も水際では大きな問題でもある。入国者は最低7日間施設隔離すべきだろうが、責任感のない厚労省は仕方ないで済ましているのだろう。
デルタ株は拡散され、その後、あちこちで感染者が増加し、急激に感染者を増加させる。
東京都のワクチン接種は、接種完了率は11.6%、まだ1回目だけは21%、それも先発した医療関係者と高齢者が多く、感染源となっている若い世代の接種はまだごく限られている。
接種者が感染しても重症化リスクはきわめて低いという英国の事例があるが、第4波の大阪や兵庫のように病院がパニくってしまえば、対応できず、おのずと死亡者も増加するものと見られる。まだ都民の11.6%しか接種を完了させておらず、ワクチン効果で感染を減少させる水準にもまったく至っていない。
ファイザー製を2回接種完了してもデルタ株では、英保健省は88%の有効性だが、イスラエル保健省は64%だったと、感染リスクが高いと発表している。(英国株では94%の有効性)
英保健省はファイザー製の1回目接種での有効性は33%だったと報告している。
デルタ株は英国株より感染力が1.5倍、重症化リスクも2倍高いとされており、感染するリスクのある人は国が示す防疫対策の基本を守り注意するしかない。
スクロール→
東京都のワクチン接種率/首相官邸HPより
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7月4日現在
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累計
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1回目
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2回目
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高齢・一般
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3,503,604
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2,358,952
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1,144,652
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医療関係者
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1,048,177
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570,744
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477,433
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合計
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4,551,781
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2,929,696
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1,622,085
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東京都の人口(人)
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13,957,977
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百人当たり接種回数
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32.6回
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1回接種者数
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20.99%
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2回接種完了者数
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11.62%
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スクロール→
東京都
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7月7日発表分
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累計感染者数
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178,356
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入院者数
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1,673
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うち重症
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62
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施設隔離者
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1,455
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自宅隔離者
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1,183
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調整中
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1,049
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現在感染者数
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5,360
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死亡者数
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2,244
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致死率
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1.26%
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隔離解除者数
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170,752
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