日本と韓国の新型コロナウイルスに対する防疫対策の違いは、感染検査により感染者の拡大を食い止めようとする韓国と、そうでない日本政府の防疫対策の違いがある。
今や日の感染検査能力数が29.9万件に達しているにもかかわらず、感染者が急増しても10万件止まりしか検査していない。感染検査能力が15万件の1月にも感染増で10万件あまりを検査していた。1月から能力は倍増しているが、検査する検査させる保健所は1月のままとなっている。
どうして検査しないのか・させないのか、田村氏か西村氏か尾身氏に聞きたいものだ。
日本だけに巣食う癌は、どこに巣食っているのか、日本医師会なのか、諮問機関含め専門家たちだろうか、それとも厚労省のド官僚どもだろうか。
(直近1週間、日本の陽性率は1%台、韓国は1%台、検査総数も日本より韓国が日当たり数万件多くなっている)
そのため、韓国は感染者が増えても感染検査を可能な限りし続けるが、日本では感染者が拡大しても行政検査(町医者経由の検査要請者や濃厚接触者など)の増加により、感染検査は増加するが、あくまで行政検査であり積極的な検査ではない。
さらに感染者増で病院が逼迫すれば、厚労省→知事→保健所が感染検査自体を、重篤に至る可能性のある人などの検査を除き、極力「検査するな」と現場に指示を出している。今年1月は神奈川県を筆頭に東京・埼玉・千葉で実施された。
日本では大阪で4月医療機関が一時的にパニックに陥ったが、自衛隊医療部隊支援に周り、その後は収束した。
しかし、一方で、自宅隔離・自宅待機中に病院がいっぱいで行くところがなく亡くなった人や、さらに検査も受けられず、野垂れ死にした人も急増した。それも亡くなってから(警察の検死で感染が確認された人たちも多かった。
新コロナ防疫規制が罰則規定を伴う韓国と、日本の「お願い」一辺倒の違いによる防疫効果の違いは計り知れない。
日本は法改正までしたが単に疫病は都道府県で責任を持って対処しなさいということを再認識させただけ。対処しきれなくなったら政府に相談しなさいというもの。そのため疫病に対して政府のリーダーもいない。ましてや罰則規定など、規制違反の飲食店や酒類提供飲食店違反者のうち極限られた業者にしか適用もしていない。午後10時過ぎ個人や店舗の違反者、店舗の客引きなどに対してパトロールの警察官でさえ何も言わず無法地帯に化かしている。
<日本・東京・韓国感染比較>
スクロール→
感染者数の日韓比較、週の日平均推移
|
|
日本
|
東京
|
韓国
|
5/23~29
|
3,802
|
571
|
584
|
5/30~6/5
|
2,632
|
440
|
595
|
6/6~12
|
1,905
|
391
|
547
|
6/13~19①
|
1,448
|
378
|
471
|
6/20~26
|
1,486
|
476
|
547
|
6/27~7/3
|
1,556
|
563
|
685
|
7/4~10
|
1,907
|
720
|
1,054
|
7/11~17
|
2,835
|
1,012
|
1,397
|
7/18~24
|
3,903
|
1,346
|
1,552
|
7/25~31
|
8,670
|
2,920
|
1,569
|
8/1~7②
|
13,063
|
4,474
|
1,555
|
②/①
|
902.1%
|
1183.6%
|
330.1%
|
|
8月5日実数
|
15,228
|
5,042
|
1,775
|
8月6日
|
15,641
|
4,515
|
1,704
|
8月7日
|
15,753
|
4,566
|
1,823
|
8月8日
|
14,472
|
4,066
|
1,728
|
<ワクチン>
集団免疫は人口の70%以上がワクチン接種すれば実現するとされているが、これはあくまで、年齢層すべてに対して70%以上が求められるもの。医療関係者や高齢者にいくら接種率を高めたところで、社会で一番活動している世代の接種率が70%以上にならなければ、集団免疫は構成されない。
ましてや、デルタ株に対して1回目でのワクチンの有効性は低く2回完了後88%とされており、これも念頭においておくべきだ。
ブレイクスルーと呼ばれたりしているが、デルタ株に対してワクチンが効かない人が2回接種+2週間後以降12%、高齢者3600万人が全員接種したとしても430万人あまりにはデルタ株に感染しないだけの中和抗体を作られず、感染リスクがあるとファイザー自身が公表していることでもある。
ただ、接種した人たちは感染リスクが極めて低いということと、感染しても重症化しにくいという結果は出ていることがある。
ワクチンを接種完了したから新コロナに感染しないということにはならない。
接種した人出も感染発症すれば人に感染させるリスクがある。
また、ワクチンによる中和抗体量が半年ほどで減少過程に入り、感染リスクが高まることからブースターショット(追加接種)の必要性が証明されている。ファイザーもモデルナも追加接種の必要性を唱え、すでに米国・イタリア・フランス・ドイツなどでブースターショットを9月か10月にも開始すると発表している。
スクロール→
日本のワクチン接種状況 首相官邸版
|
8月6日公表分
|
人口比
|
医療従事者等は480万人から増加し続け650万人あまりに増加している。総接種回数は決定しており、一回以上接種者数98%、2回接種完了者数92%として換算している。
|
人口
|
125,570,000
|
百人当り
|
全体接種回数
|
99,651,092
|
76.3回
|
1回以上接種者/人口比
|
58,095,553
|
45.70%
|
2回接種完了者/人口比
|
41,555,539
|
32.70%
|
うち医療関係者・人口
|
6,500,000
|
|
接種総回数/百人当り
|
12,294,115
|
189.1回
|
1回以上接種者/人口比
|
6,370,000
|
98.0%
|
2回接種完了者/人口比
|
5,924,115
|
92.0%
|
うち高齢者・人口
|
36,000,000
|
|
医療従事者とともにほぼ予定完了
|
接種総回数/百人当り
|
59,360,315
|
164.9回
|
1回以上接種者/人口比
|
30,964,771
|
87.3%
|
2回接種完了者/人口比
|
28,395,544
|
80.0%
|
うち一般
|
83,070,000
|
|
人口には接種しない11歳以下128万人を含んでいる。
|
接種総回数/百人当り
|
27,996,662
|
33.7回
|
1回目以上接種者/人口比
|
20,760,782
|
25.0%
|
2回接種完了者/人口比
|
7,235,880
|
8.7%
|
・人口は総務省発表の2021年1月1日推定人口による。
|
・一般には学校・大学・職域・職場接種を含んでいる。
|
スクロール→
韓国のワクチン接種状況
|
韓国中央防疫対策本部版
|
8月8日更新分
|
1回目接種を優先したことから、2回目のワクチンが足りなくなり、いろいろな問題を引き起こしている。さらにデルタ株感染が拡大すれば、1回目だけでは 有効性が極めて低く、1回目接種者は感染リスクを抱えることになる。(なお、ヤンセンのワクチンは唯一1回型、ここでは2回として計算されているようだ)
|
人口(人)
|
51,820,000
|
接種件数
|
28,627,047
|
百人当り
|
55.2回
|
1回以上接種者数
|
20,908,244
|
人口比
|
40.35%
|
2回完了者数
|
7,718,803
|
人口比
|
14.90%
|
8月8日までのワクチン接種種/韓国保健局
|
|
1回目以上
|
2回完了
|
総接種数
|
|
AZ製
|
10,442,029
|
2,057,185
|
12,499,214
|
24.1回
|
ファイザー製
|
8,433,582
|
4,470,389
|
12,903,971
|
24.9回
|
モデルナ製
|
902,864
|
61,460
|
964,324
|
1.9回
|
J&Jヤンセン製
|
1,129,803
|
1,129,769
|
2,259,572
|
4.4回
|
合計
|
28,627,081
|
7,718,803
|
28,627,081
|
55.2回
|
人口は2020年12月末の推定人口(韓国政府機関発表)