最近のワクチン接種数は、首相官邸の公表値によると7月の1日当たり平均は130万回、8月は144万回、9月は124万回となっており、8月より減少している。そのため、1日当たりの接種増加率は「一般(2回目接種)」でも0.5%増にとどまっている。
ただ、全体の2回接種完了率は53.52%に達し、高齢者除いても35.83%。さらに接種しない12歳未満を除けば「一般の人」は42.34%が接種を完了するまで進んでいる。
緊急事態宣言や蔓延防止措置およびワクチン接種効果、周囲のワクチン接種が進む連れ、自己防疫強化・接種率増加の相乗効果により、これまで大幅に感染者数は減少してきている。これまでの波と同様だ。今後とも大幅に減少し続ける。
来月から宣言や蔓防措置を止めても緩和措置により感染拡大を助長するような大幅緩和やキャンペーンはもうしばらく厳禁にすべきだろう。
下手すれば選挙時(投票日は11月7日か14日とされている)に再拡大することすら懸念される。第4波は6月20日に宣言を完全撤廃したとたんに増加に転じている。
自民党はそうなれば票に大きく影響することになる。新コロナをワクチンで収束させたという、勝つためには最終コーナーの実績だけで選挙に打って出るべきではないだろうか。大幅緩和してきた欧米国は感染者が急増している現実がある。
自民党は国民のご機嫌取りに行おうとしているキャンペーンなどは先送りし、第5波後の第6波のリスクを避けるべきではないだろうか。少なくとも選挙までは・・・。