群馬県は9月23日、伊勢崎市の病院で25人が新型コロナウイルスに感染し、クラスターが発生したと発表した。
クラスターが発生したのは伊勢崎市の原病院(344床/精神科/ISO認定医療機関)。9月20日から22日までに入院患者17人と職員8人の計25人の感染が確認された。25人の感染者は10代から80代の男女、うち1人はワクチンの接種が1回だったが、残りの24人はワクチンを2回接種してから2週間以上経過していた。
以上、
ブレイクスルー感染、
1、元々ファイザー製ワクチンのデルタ株に対する有効率は88%程度、100人接種完了・2週間経過後であっても12人が接種前と同じく感染リスクを抱えている。
当病院では、患者と職員合わせて550人あまりがいる。全員が2回接種完了したとしても、うち66人が感染リスクにさらされている計算となる。
2、また、ワクチンの有効期間が短いことがわかってきている。接種完了後3ヶ月目から中和抗体が減少、半年せずしてデルタ株に対して感染リスクにさらされる中和抗体量に至り、感染リスクがあると報告されている。
そうしたことから感染リスクを5ヶ月経過とした場合、当病院で4月15日までに接種完了した人がいたのかどうか。
3、病院の特殊性により、集団生活の場が多く、密になる度合いが多くなる点。
4、入院患者で感染しても自覚症状を申告する人が多いか少ないか、以前から感染していた人がおり、すでに感染が広がっていた可能性。病院の特殊性から感染者の発掘が遅れた可能性。
5、計算上、患者職員の計550人のうち、200人(36.3%)が潜在的に感染し、12%の24人がブレイクスルーで発症もしくは陽性反応を示し、176人がワクチン効果により陽性反応を示さなかった計算となる。
潜在的感染者数も多く、66人のブレイクスルー感染リスク者のうち24人が感染するとは考えられない・・・。
しかし、病院の特性上、長期にわたり一定空間での患者と職員の密な関係にあり、感染した患者の中にはマスクや手洗い・うがいをしなかった可能性もある。
6、職員や業者の気の緩みはないのか
そうした気の緩みが、ウイルスに感染するリスクを高め、外部からウイルスを持ち込むことになる。外部からのウイルス持ち込みは外来診療者、医療関係者、事務職員、出入業者など多くが想定される。
病院関係者の家庭内感染も想定される(なんらか発症しなければ感染したという自覚がなく、そうした人でも人に感染させる能力がある)。
7、新たな変異株の可能性
SARS CoV2ウイルスは変異し続けており、より悪玉菌が生存競争で生き残り、現在の主流はDElTA株、原病院では、さらに強い免疫逃避型の悪性の変異株が発生している可能性もある。
日本でのSARS CoV2ウイルスの変遷、
武漢型ウイルス(20/3月上旬まで)⇒欧州型ウイルス(20/3月中旬以降)⇒英国型(α型)ウイルス(21/4月以降)⇒インド型(デルタ株=δ型)ウイルス(21/7月以降)、
世界では現在、9種ほどの変異株が要注意株に指定されている。
以上、感染力が強く、重症化率が高く、ワクチン逃避型が生き残り、変遷している。
感染者が増加するほどに変異するが、より悪玉だけが生き残る。
同病院は344床、職員180人となっているが事務職員等入れ550人で計算した。
接種完了すればSARS CoV2 Delta 変異株に感染しないと錯覚している人たちがあまりに多い。また、そうした会話も交わされている。
<有効率>
デルタ株に対する有効率は88%、ブレイクスルー率は12%(ファイザー製)、
2回接種完了+2週間経過者であっても、100人のうち12人は感染するリスクがある。
100万人接種すれば12万人、
1000万人では120万人、
5000万人では600万人
1億人では1200万人が感染リスクを抱える。
日本では9月22日の公表現在、6,973万人が接種を完了させている。うち、836万人は非有効率者で感染リスクがある。決して少ない数値ではない。
<有効期間>
ワクチンの有効期間は不明のまま短期間で緊急的に承認されたワクチン、世界では昨年12月からワクチン接種が始まり、すでにイスラエルや米国・英国で、早期接種完了者の感染が明らかになっている。調査の結果、接種完了後3ヶ月経過すればウイルスの機能を無力化する中和抗体量が減り、6ヶ月を経過すれば感染リスクは飛躍的に高まるとされている。
接種が進み感染者が大幅減少、各国の政治は、大幅規制緩和に動き、マスクなし3蜜状態を演出させた結果、12%の非有効率者とともに、中和抗体減少組が順次、大量に発生し、感染リスクにさらされ、こうした人たちが実際に大量に感染者が発生している。
スクロール→
ワクチン接種状況 首相官邸版から算出
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2021年9月22日官邸公表分
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日本の人口
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125,570,000
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全体接種総回数
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154,971,886
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123.4%
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1回以上接種者/人口比
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85,134,310
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67.80%
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2回接種完了者/人口比
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69,737,576
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55.54%
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うち医療関係者・人口
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6,550,000
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医療従事者と介護者等含む。接種率は非常に高い。
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接種総回数/百人当り
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12,294,115
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187.7%
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1回以上接種者/人口比
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6,532,164
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99.73%
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2回接種完了者/人口比
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5,761,952
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87.97%
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うち高齢者・人口
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35,750,000
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接種率は非常に高い
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接種総回数/百人当り
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63,960,586
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178.9%
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1回以上接種者/人口比
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32,243,293
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90.19%
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2回接種完了者/人口比
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31,717,293
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88.72%
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うち一般・人口
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83,270,000
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デルタ株はこの層を襲っている
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接種総回数/百人当り
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78,717,185
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94.5%
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1回目以上接種者/人口比
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46,358,853
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55.67%
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2回接種完了者/人口比
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32,258,331
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38.74%
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うち一般・12歳未満除く
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70,470,000
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11歳以下は1280万人
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接種総回数/百人当り
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111.7%
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1回目以上接種者/人口比
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65.79%
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2回接種完了者/人口比
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45.78%
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1回目未接種者数
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40,435,690
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32.2%
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2回目未接種者数
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55,832,424
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44.5%
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高齢者だけ除いた人口
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89,820,000
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11歳以下と医療従事者含む一般接種
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接種総回数/百人当り
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91,011,300
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101.3%
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1回以上接種者/人口比
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52,891,017
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58.89%
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2回接種完了者/人口比
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38,020,283
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42.33%
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・人口は総務省発表の2021年1月1日推定人口による。
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・一般には学校・大学・職域・職場接種を含んでいる。接種しない12歳未満約1280万人を含んでいる。
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・医療従事者等は7月30日までの分を8月2日までしか開示しておらず、その後の接種は一般にカウント。当初480万人でスタート、その後一部介護者等増加していた。
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・接種数の報告は接種の各自治体からタイムリー行われておらず後追い集計となっている。
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第6波の可能性は、
①接種しない12歳未満者数(人口の約1割)、②①除き1回接種者含む未接種+未完了者数、③ブレイクイスルー者数(接種完了者の12%)、④完了者で2週間未経過者数、⑤中和抗体減少者数(接種完了後5ヶ月経過した人)、以上の感染リスク者の数が都市部にどれほどいるか、大都市人口の40%以上いたら、その大都市では発生する可能性がある。それに加え、大幅規制緩和の影響も第6波に悪影響をもたらす。
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