昨年10月の旭化成半導体工場の全焼火災から始まった車載用半導体不足は、商社やメーカーが買い占めに走り極端な不足が生じ、それもいまだ回復していない。
最近では新コロナ感染拡大の影響も加わり、ワクチン接種が進まない東南アジアにあり深刻となっている。
旭化成が製造していた半導体は車載用音響装置とされ、独社が製造を拡大するとともに台湾のファンドリーメーカーが受注して生産拡大しており問題はなくなっている。
しかし、実態は、半導体を組み込むマレーシアのパッケージメーカーが新コロナで生産が大幅に遅延、日本メーカーが打撃を受け、世界の大手自動車メーカーの生産に支障をきたしている。
当半導体の不足は、これまでゲーム用を主に製造していた独社が自動車用にシフトしたため、家庭用ゲーム機や多くゲーム・音響機器メーカーにも影響している。
また、日本の自動車メーカーの部品の一大産地となっているタイやベトナムでの新コロナ感染拡大による影響も出て、日本メーカーは2重苦に陥っている。