所得倍増は総裁選で地方票を取り込むための選挙用だったようで、国会での首相になって初めてとなる所信表明では一言も触れなかった。それどころか現役の財務省の事務方トップの矢野康治財務事務次官は寄稿で「(与野党から発言される)予算のばら撒きは困る」表明に対しても、麻生副総理の承認を得ての表明であり、断固たる対応をしなければ、岸田首相はその弱さを露呈し、今後とも身動きが取れなくなる。
そうした中、ガソリン代や電気代など幅広く影響し国民生活が厳しくなる原油価格が高騰し、ついに80ドル(WTI先物価格)を突破した。世界経済の回復とともに、中国の電力不足による中国から大量買付けがあるとみなされ価格が急騰している中、OPEC+は、現状維持で増産しないことを決定し、さらに急騰し80ドルに乗せている。それに円安(110円⇒113円)まで生じており、日本の買付価格はさらに上昇する。
岸田首相は直ちに原油の備蓄在庫放出を発表して価格の安定化が求められようが、新首相に金の玉はあるのだろうか。米中政府は国民のため備蓄在庫を調整に多用するが、日本は後生大事に抱え込んだまま、ほとんど調整弁に放出したことはない。
天然ガスもロシアが増産せず、パイプラインで大量輸入している欧州がロシアに対して怒っている。カタールは増産しているものの史上最高値に大儲けしている。
ガソリン価格はすでに160円を突破している。価格安定化を図らないならば法違反の税金に消費税を掛けている無茶苦茶な現行のガソリン価格の是正を求めることになる。
環境問題は大事だろうが、欧州の政治家たちがこれまで嘘を吐いていたことの反省もなく(欧州車のクリーンディーゼルの大嘘)、カーボンニュートラルを議論する前に、中国とインド・インドネシアなどの石炭火力発電所からの硫黄酸化物垂れ流しの早期クリーン化が先決ではないだろうか。
九州の夜空の星は20年前と比較にならないほど、大気の汚れからお星様が見えなくなっている。
高騰
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原油(WTI)
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LNG(NYM)
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2019/6/30
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54.75
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2.325
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2021/12/30
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61.74
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2.157
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2020/4/20
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3.92
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1.927
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9月28日
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39.18
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2.520
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12月28日
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48.14
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2.646
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2021/3/28
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60.68
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2.631
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6月28日
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74.13
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3.663
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8月20日
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62.32
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4.122
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9月20日
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70.29
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5.001
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9月30日
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75.03
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5.867
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10月5日
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78.93
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6.310
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1月6日
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80.77
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5.724
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