イタリアの検察当局は、米ボーイングの中型機787(ドリームライナー)に製造上の問題が見つかったことを巡り、同国の部品メーカーが基準に満たない部品4000個以上を2016~21年にボーイング機向けに製造していたとする暫定報告書をまとめた。
この部品メーカーは、マニュファクチャリング・プロセス・スペシフィケーション(MPS)。MPSもしくはその前身で経営破綻したProcessi Specialiが欠陥のあるチタン製部品を製造し、35機の787に取り付けられたという。
MPSは、ボーイングの貨物機767向けの部品も製造していた。767は米空軍の空中給油機のベースとしても使われている。
ボーイング社の広報担当は「現在調査中だが、運航の安全性に直ちに影響するものではない」とコメントしている。