いくらオミクロン株でも急に感染が広がるものではなく、これまでに水面下で広がっていた感染が表面化したものと受け止められる。特にオミクロン株は感染力が強いにもかかわらず無発症者や軽症者が多く、水面下の感染を拡大させていたもののここ1~2週間表面化しなかったものと見られる。
発症者が現れて表面化、濃厚接触者などの検査をするうちに感染者が多数表面化しているものと見られる。
すでにオミクロン株は東京や関西で感染が広がっており、そうした地へ旅行した人たちが持ち帰ったものと見られる。
また、沖縄と岩国の米海兵隊の基地では大規模感染が広がり、基地外の地域一帯へ感染を広げている。
ワクチンは優先接種した高齢者のほとんどがすでに有効期間切れになっており、また、有効期間も4ヶ月程度と短く、5ヶ月以上経過した人たちのブレークスルー感染が広がっている。ワクチン接種しているから大丈夫はオミクロン株については通用しない。
若い人たちは無発症や軽症が多いだろうが、高齢者施設の領域へウイルスを侵入させないためには、規制強化するしかないだろう。
大阪や東京は規制強化する動きにはなく、感染が今後とも拡大すれば、いち早く手がつけられなくなるおそれがある。感染が広がれば最優先接種した医療関係者の感染リスクが高く、医療関係者が感染すれば、多くの関係者を巻き込み、医療機関が重症者が少なくてもパニックが生じるおそれもある。
まだ感染拡大の初期段階であり、気を引き締めなければ、収拾ができないほど感染が拡大する可能性がある。