アイコン 気象庁 誤判断か、台風14号 06時30分現在、九州北部無風状態

Posted:[ 2022年9月19日 ]

台風14号、大型のまま九州南部を襲い、九州をほぼ縦断し、現在(今朝06時前後)も飯塚市付近にあると思われるが、勢力は急速に衰え、九州玄界灘に面した事務所の外はほぼ無風状態。
予報では、勢力を維持したまま北上するとされ、雨どい等や外の片付けをしっかり行っていたが、空振り三振に終わった。

今回の14号は、これまでに経験のない勢いで九州を縦断するとしていた。
なぜか、100年ではなく90年に一度などの表現さえ使用していた。

ただ、当方としては違和感があった。
今回も気象庁の予報や天気図、高層大気図など見ていたが、発表されるごとに進路が変わり、まったく読めなかった。
偏西風の蛇行が、朝鮮半島で南下したり北上したりしていた影響だろうか。

 



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それも勢力も16日まで950hPa前後から、17日になるといきなり910hPaまで発達と予報され、九州進入地点も北は伊万里・佐世保、中部の天草までを行ったり来たり、そして薩摩半島・枕崎付近に変更され、結果は錦江湾を北上し、鹿児島市に上陸。距離にして300キロの違いとなった。

その後の進路予報は、ほぼ正確だった。
しかし、勢力は、維持したまま北上すると18日の最後の予報まで予想されていたが、実際には急激に弱まった。

疑問に思うのは、九州の山地を考慮しなかったのだろうかということ。
山地は風に対して防風林の役割を果たし、過去何十年間も上陸後は台風は急激に勢力を落としてきた。それほど、山地は台風に与える影響が大きい。

海上では、台風中心の気圧が低ければ低いほど、遠心力で海水の水蒸気を巻き上げる力が強く、台風は勢いを増す。さらに海水温が高ければ、そり自体の上昇気流により吸い上げられる力が大きくなり、台風はさらに勢力を増す。
台風14号はこうした環境下、太平洋で台風を発達させてきていた。

ところが、天草からの進路では、雲仙、多々良山系、背振山系・三郡連山に影響を受ける台風でありながら、福岡市を920か930hPaで通過すると予報されたときには目を疑った。

過去、NHK第2放送を聴き、気圧配置図を作成していたものとして、これまでの経験したことがなかった。また九州南部からの進路に変更されたものの、北九州方面へ至る予想でもしかりだった。
現実、現在、台風の位置から100キロも離れていない場所では雨もなし無風状態、

備えあれば憂いなしだろうが、狼少年になってしまう可能性もある。

ただ、AIもスパコンもデータを入力するのはヒトであり、またデータの諸要素をどう読み取らせ、判断させるるのかのデータベースを入力するのもヒト、AIやスパコンに依存しすぎても他力本願になってしまう可能性も高い。

AIなりの精度を上げるには、またその各種データを自ら読み取り判断できるようになるまでには、まだかなりの時間を要しよう。

今回の14号では、
進路についても二転三転、
台風の勢力も二転三転、
九州上陸後の勢力についても誤算があったようだ。

九州北部で勢力を弱めず進入してきたのは、1991年の台風19号、長崎県北部から上陸し、背振山系の北側(玄海灘側)を通り、福岡市へ、福岡市でも50メートルの暴風雨が吹き荒れた台風などに限られている。

福岡市への影響は九州の上陸地点で大きく異なる。それを考慮しなかった気象庁のスパコンの脳回路はいかがなものかと推量される。

今回の台風14号、920hPaで鹿児島市に上陸後、勢力をほぼ維持したまま九州を縦断し、九州山系の影響をほとんど受けず、北九州市付近に至っても930hPaで通過するとは信じられなさ過ぎる予報ではなかったのだろうか。

 

 


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