アイコン 放送法第4条の解釈変更とNHK会長の関係 政府、文書の存在認める方針 

Posted:[ 2023年3月 7日 ]

放送局の免許権限を持つ高市早苗総務相(当時)が2016年2月8日国会答弁で、「政治的公平性を欠く放送を繰り返した場合、一つの番組でも電波停止を命じる可能性に言及していた。

安倍政権下で放送法の政治的公平性について首相官邸側と総務省側とのやりとりを記した内部文書とされるA4番80ページに及ぶ総務省の資料とされていることにつき、総務省は7日にも同省が作成した行政文書だと大筋で認める方針。

問題の核心は「政治的公平性」の解釈の変化
焦点となっているのは、安倍政権下で放送法の第4条が定める放送番組の「政治的公平性」をめぐる新たな解釈がつくられた経緯。

当然ながら政治的公平性は、時の政権者にとって公平でなければならないとしたもの。正義や公平などは、政治的主観が入り込みどうにでも解釈できる。



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<放送法第4条> 
放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たっては、次の各号の定めるところによらなければならない。
1 公安及び善良な風俗を害しないこと。
2 政治的に公平であること。
3 報道は事実をまげないですること。
意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。

従来、放送番組の「政治的公平性」は、「一つの番組ではなく、放送事業者の『番組全体を見て判断する』」とされてきた。

ところが、安倍政権下で総務省は2015年~16年2月にかけて放送問題を取り上げ、16年2月には新たな政府統一見解を衆院予算委員会に提出していた。
「従来からの解釈については、何ら変更はない」としているものの、「番組全体」を見て判断するとしても、「番組全体」は、「一つ一つの番組の集合体」であり、「一つ一つの番組を見て、全体を判断することは当然のことである」と見解を示し、一つの番組でも制裁対象になるとの判断を可能にした。
この政府統一見解は、「政治的公平性」をめぐる事実上の解釈変更だと受け止められている。
以上、

後見人がいなくなった、啖呵を切った松下整形塾出身の楽市楽座の人はどうすんだろ。

<NHKへの外堀と内堀の両面攻勢>他局への威圧にもなった
NHKは経営委員長も会長も長年「四季の会」が独占し、NHK内部から切り崩しにかかっていた。
そして一方で、安倍政権は総務省を動かし、法体系も四季の会に連動して変化させて着ていた。今回の問題は、そうした中で政権が総務省に指示した内容が総務省の公式な内部文書として記録された文書となっている。

NHK会長もこれまでABCの財界サロンである「四季の会」のメンバーが順番子で就任させてきたが、岸田政権になり、その構図が崩れた。
白川総裁後の次期日銀総裁候補とされた稲葉氏が紆余曲折してNHK会長に就任、稲葉氏は前任者の四季の会のメンバーの前田氏の政策を就任早々に見直しをかけるという異常事態となっている。

<NHKから大量の退職者>
「四季の会」の前任者たちのNHK内部との軋轢は、多くのNHKのアナウンサーやプロデューサーたちが退職し、独立したり、民間に移籍したりしていることでも知られている。紅白も含め前田氏のお気に入りしか生き残れないNHKアナウンサーの世界になっていたとされる。

安倍第一次政権時、NHK会長などを決める経営委員長に、安倍氏の強い意向=四季の会(主宰者JR東海会長の葛西氏(22/5死)と安倍氏(22/7死 )は濃い過ぎる関係)の意向で、「四季の会」から富士フイルムの古森重隆社長(当時)が送り込まれた。

(リニア新幹線工事がこれまでの鉄道開発機構ではなく、私企業のJR東海が事業主体になったのも安倍-葛西ラインのご意向によるもの)

そしてNHK会長には、福地氏から前田氏までの歴代5人が「四季の会」から送り込まれた。
葛西氏は昨年5月亡くなったが最後のフィクサーとされる。実際は安倍氏がフィクサーに仕立てたものだろうが・・・。
しかし、「四季の会」の権勢は、安倍氏と葛西氏が共に亡くなり空中分解している。

<NHK会長>15年間「四季の会」のメンバー(直近の稲葉氏除く)
福地茂雄2008.1-2011.1(アサヒビール会長)
松本正之2011.1-2014.1(JR東海副会長/葛西氏推薦)
籾井勝人2014.1-2017.1 (三井物産副社長)
上田良一2017.1-2020.1  (三菱商事副社長)
前田晃伸2020.1-2023.1  (みずほFG会長)
稲葉延雄2023.1- (日銀ほか)


 


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