経営者らの頭には利益は株主への還元しかなく、2017年・18年アベノミクスにより空前の利益を出しても、設備投資にまわさず、従業員にも還元もせず、株主様への還元策がすべてであった。
しかし、アベノミクスで何もせず利益が出たものの、利益を設備投資に使わなかったことから生産性はガタがきて老朽化、製品の競争力をなくし、2022年の輸出の増加額は円安分にはまったく届かなかった。
中国勢などは経営環境が苦しい時に設備投資を行い、好況になればその果実を摘み取るパターンにより成長し続けてきた。
設備投資を行わなければ、後退を意味する。時代は品質も性能も機能もそれほど早く進化し続けている。それもワンパターンの更新・改善から脱却し、革新性が求められている。グローバル化した今の世、みなで渡れば怖くないのは日本だけの特殊世界、鎖国ならばそれでも生きられようが、日本は率先して門戸を開放してきた。
スタートアップ企業は、他社より1分でも早く発表できるように、新製品開発でしのぎを削っている。集団行動し触れれば丸くなって動かなくなる団子虫は日本だけに棲息しているようだ。