アイコン 国際商品価格 31品目 前年比で大幅下落 しかし日本は円安物価高


日本は再び円安に拍車がかかっている。金利を上げる前段階のテーパーリングすら明確に打ち出さず、日米の長期金利の金利差拡大および金余りの賭博相場で円安に至っている。
植田氏も超円安(130円以上)は日本経済にとって好ましいことだと思っているのだろうか。

企業はマイナス金利にしてお金をシャブ漬けにしても企業は使わず、円キャリーによりグルグル回っているだけでもある。借り入れコストが極端に下がり利益を得る企業、また円安になった分で大儲けしている輸出企業、その利益で投資もせず、従業員に還元もせず、ひたすら株主様だけに還元して経営者たちは自らの延命工作を図っている。
 
2023年3月期も企業は株主様に対して空前の株主還元策を行うという。従業員にろくに還元もせず、愛社精神などあったものではなく、利益のためなら不正も当たり前の超大手製造業となっている。そのお詫びに株主様に還元も本末転倒の極み。
株主至上主義は米国の考え方、プロパーのサラリーマンが経営する日本と違い、米国では経営のプロが契約で経営している。

 

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そんなんで物価上昇するはずもなく、また政治は消費税も社会保険料も上げ続け、政治により実質所得を下げさせ続け、収奪することしか脳味噌にない。素人が見ても賃金上昇に伴う物価上昇=インフレ2%はハードルが高い。企業は賃金を上げず、政府は企業減税はするものの賃金を上げさせもせず、それを楽しんでいたのが黒田氏と誰かさんたちサディスティックなど方々なのだろう。
何のための政治なのだろうか。また社会保険料を上げるという。
低賃金の非正規雇用を大幅に増加させたことにより、社会保険料も以前と異なり、集まらないのが実情だ。一方で社会保険料の支払額が大きい高給取りの高齢者は退職し続け、その差が大きいだけに、それだけでも消費は減少する。

なお、日本価格は円安の分が上乗せされる。そのため国際相場が新コロナ以前に戻ったとしても円安分だけ日本は高く購入(物流経費の高騰分換算せず)し、それを製品化し、国民に高い価格で販売することになる。インフレである。そのため、世界の商品価格が新コロナより大幅に安くなる=世界経済が大幅悪化=世界的経済ショックが生じない限り、日本はインフレが今後とも続くことになる。ただ、インフレは前年同月比較、一巡すれば当然見えなくなる。そのためCPI指数を見続ける必要もある。CPI指数はコア指数も発表されている。

 

↓海運指数はバルチック海運指数、スチール・リチウム・ネオジウムは元価格。


スクロール→

国際商品価格の推移 

トレーディング・エコノミックス、日経指標等より/単位通貨はドル.ユーロ等/月末価

2022

相場/月末

 

比較

 

19/12.

22/5.

23/5.26

前年比

19/12

米金利

1.75%

1.00%

5.25%

 

 

対ドル円

108.8

129.4

140.0

8.2%

28.7%

海運指数

1,090

2,571

1,295

-49.6%

18.8%

1,515

1,856

1,940

4.5%

28.1%

 

 

 

 

 

 

エネルギー

19/12.

22/5.

23/5.26

前年比

 

原油WTI

63

111

71

-36.0%

12.7%

東京原油()

40,918

80,618

62770

-22.1%

53.4%

天然ガス()

2.152

8.560

2.465

-71.2%

14.5%

TTFガス()

13

94

25

-73.4%

92.3%

灯油

1.985

3.846

2.346

-39.0%

18.2%

石炭

67

427

160

-62.5%

138.8%

エタノール

1.415

2.757

2.440

-11.5%

72.4%

鉄鉱石

92

136

99

-27.2%

7.6%

亜鉛

2,304

3,900

2261

-42.0%

-1.9%

木材

405

653

487

-25.4%

20.2%

 

 

 

 

 

 

食料

19/12.

22/5.

23/5.26

前年比

 

小麦

555

1,087

604

-44.4%

8.8%

大豆

915

1,683

1,324

-21.3%

44.7%

トウモロコシ

388

753

589

-21.8%

51.8%

砂糖

13.42

19.4

24.8

27.8%

84.8%

ココア(チョコ)

2,463

2,496

3,017

20.9%

22.5%

ヤシ油

3,052

6,304

3,493

-44.6%

14.4%

菜種油

411

616

493

-20.0%

20.0%

チーズ

2.04

2.41

1.68

-30.3%

-17.6%

牛肉

14.3

20.3

18.2

-10.3%

27.3%

鶏肉(家禽)

5.35

7.68

6.44

-16.1%

20.4%

リーン豚(赤肉)

71.8

108.0

77.6

-28.1%

8.1%

57.3

103.0

100.0

-2.9%

74.5%

尿素(肥料元)

244

670

347

-48.2%

42.2%

EV用

 

 

 

 

 

レアメタル等

19/12.

22/5.

23/5.26

前年比

 

スチール

3,774

4,522

3,460

-23.5%

-8.3%

アルミ

1,807

2,787

2,217

-20.5%

22.7%

マンガン・EV

31.50

33.5

32.00

-4.5%

1.6%

銅・EV

2.796

4.296

3.584

-16.6%

28.2%

ニッケル・EV

13,950

28,343

20,552

-27.5%

47.3%

コバルト・EV

32,750

74,000

30,196

-59.2%

-7.8%

リチウム・EV()

49

468

227

-51.5%

363.3%

ネオジム・EV()

362

1195

875

-26.8%

141.7%

 

[ 2023年5月26日 ]

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