１２月の新設住宅着工は、分譲住宅は増加したが、持家及び貸家が減少したため、全体では前年同月比▲４．０％の減少となった。

１．総戸数
○新設住宅着工戸数は６４,５８６戸。
・前年同月比▲４．０％減で７ヶ月連続減。
○新設住宅着工床面積は ５,０１８千㎡。
・前年同月比▲５．８％減， １１ヶ月連続減。
　1戸当たりの面積が減り続けている。
○季節調整済年率換算値では ８１万４千戸。

２．利用関係別戸数
①持家＝注文住宅
○持家は前年同月比▲１３．８％減の１７,０３１戸で、２５ヶ月連続減
　少子化・マンション好み増・低賃金の非正規雇用拡大により、注文住宅業界は今や斜陽産業に突入し、大手は富裕層向けに高級注文住宅の拡販で業績を維持または上昇させている。

②貸家＝貸し家＋アパート+賃貸マンション
○ 貸家は同比３．６％減の２５,８６９戸で、５ヶ月連続減
　金利が上昇局面にあるが、その影響だろうか。それとも賃貸物件向けの融資を厳格化しているのだろうか。今後、消費不況のアベノミクス退治に向い金利は上昇していく。

③分譲住宅
○分譲住宅は同比５．５％増の２１,３２０戸、７ヶ月ぶり増加
・分譲マンションは１９．８％増の９,７２２戸で、先月の減少から再び増加
・戸建分譲住宅は▲４．２％減の１１,４７０戸で、１４ヶ月連続減

３．地域別戸数
○首都圏
総戸数は前年同月比３．２％増の２４，３３２戸
持家は同▲９．２％減の３，７１４戸
貸家は同０．１％増の９，６９４戸
分譲住宅は同１２．０％増の１０，８７３戸
うち分譲マンションは同１８．４％増の５，６８１戸
うち戸建分譲住宅は同５．０％増の５，０９９戸

○ 中部圏
総戸数は前年同月比▲１０.７％減の７，０８３戸
持家は同▲１３．５％減の２，５４７戸
貸家は▲１９．９％減の２，２４８戸
分譲住宅は同 ４．８％増の２，２６５戸
うち分譲マンションは同４３．９％増の８５６戸
うち戸建分譲住宅は同▲１０．０％減の１，４０９戸

○ 近畿圏
総戸数は前年同月比▲７．１％減の１０，２０５戸
持家は同▲１０．０％減の２，２５０戸
貸家は同▲１１．１％減の４，８０７戸
分譲住宅は同２．７％増の３，０６０戸
うち分譲マンションは同１９．０％増の１，４５５戸
うち戸建分譲住宅は同▲６．５％減の１，５９９戸

○ その他地域
総戸数は前年同月比▲７．２％減の２２，９５６戸
持家は同▲１６．８％減の８，５２０戸
貸家は同２．０％増の９，１２０戸
分譲住宅は同▲４．２％減の５，１２２戸
うち分譲マンションは同１５．３％増の１，７３０戸
うち戸建分譲住宅は同 ▲１２．５％減の３，３６３戸