アイコン 上場の日本電解(株)(茨城)/民事再生申請 決算推移 株主構成 詳細 倒産要約版

Posted:[ 2024年11月28日 ]

茨城に拠点をおく、日本電解(株)の民事再生申請の、決算推移、株主構成などを要約して表にしました。

負債総額は約147憶円。



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倒産要約版 JC-NET版

1

破綻企業名

日本電解(株)

2

本社

茨城県筑西市下江連1226

3

代表

中島英雅

4

前身

1958年、日立Sら設立の旧・日本電解(株)

5

設立

2016年6月.

6

 当初出資会社

MSD企業投資(株)出資(三井物産、三井住友銀、日政投)

7

資本金

23億5,846万円 (株主数:12,290/243)

8

 上場

2021年6月東証マザーズ(現グロース)

8

 株価

2024年11月27日の終値は537円

9

業種

電解銅箔製造

10

用途

プリント配線板

半導体パッケージ基板

リチウムイオン二次電池(車載用等)

11

売上高

業績 下記掲載

12

破綻

2024年11月27日.

  民事再生法の適用申請

13

委任弁護士

申請代理人

築留康夫弁護士(西村あさひ法律事務所)ほか5名

  電話:03-6250-6403

14

監督員

小畑英一弁護士(TF法律事務所)

 電話:03-6206-1310

15

裁判所

東京地方裁判所

16

負債額 

約147億円

17

債権者数

約200人

18

破綻事由

同社は、日立製作所らが設立したプリント配線基板など電子部品に使用される電解銅箔メーカーを前身にし、2016年6月、三井物産、三井住友銀行、日本政策投資銀行が出資するMSD企業投資(株)により設立された第2会社の同社に事業譲渡された。2021年6月東証マザーズ(現グロース)に上場。国産バッテリー輸出減少により需要低迷、スマホ用需要低迷、整流器故障で回路用基板箔の販売減、銅価格の急騰による採算性の悪化。米子会社の業績悪化などにより、同社の業績悪化。11月27日米子会社の解散・清算決議、同社に対する貸付金など21億56百万円を減損処理するにあたり、財務基盤が悪化することから、今回の民事再生の申請となった。

☆米子会社

Denkai America Inc.

三井金属の米子会社であったOak-Mitsui Inc.を2020年3月買収、米国唯一の銅箔メーカー、

買収前

Oak-Mitsui Inc.

 米国ではEV販売の伸び率が大幅に落ちているが、今年も前年比では販売台数は増加している。韓国勢が米市場のEV用3元系リチウムイオン二次電池で圧倒している(米国テスラ車はパナ社)。しかし、韓国勢は材料を韓国の韓国企業製を採用しており、同社の銅箔は使用されていないようだ。

米IRA法は米国製を最優先させる法案であるが、韓国が米バイデン政権の要請に基づき155ミリロケット砲弾(結果、ウクライナ用)を百数十万発送ったことから、バイデン氏は大喜び、何でもかんでも韓国へ大幅譲歩し、IRAを形骸化させた経緯がある。

米国には電子製品の製造産業は育っておらず、ファブレスメーカーが抜きん出て、韓国・中国・台湾・マレーシアなどのEMSメーカーやファンドリーメーカーへ製造委託している。そうしたことから、米国での銅箔は需要が限られている。
EV用だけは急増しているが、韓国勢が主導しており、お呼びではないようだ。

三井金属ら三井にしても体よく米社を日本電解に売却した可能性もある。新設立当初89.0%あった三井系らのMSD企業投資の株は上場時89%から21%に減り(上場時放出)、現在では上位10社からも消えている。

2023年6月、米カムデン工場に車載用二次電池製造用の銅箔製造ラインを完成させたが、同月に電気設備に問題(整流器問題)が発生し、製造できない事態に至っていた。韓国勢の米各地のバッテリー工場へ納品しようにも納品できないのが実態だったのかもしれない。
また、米国に新工場建設を計画し、工場用地取得、建設延期、工場用地返却という一貫性のない経営陣の質の問題なのかもしれない。

ただ、筆頭株主のテックス社の株主構成は不明、同社には中国人のスタッフが多く在籍している。テックス社は日本電解を子会社化する意向だったようだ。
今年6月に日本電解とテックス社は資本業務提携、テックス社は日本電解の第3者割当増資も引き受け、今年7月に払い込んだばかりだった。

日本電解は今回の民事再生申請で、自主再建は目指さず、スポンサーによる再建を目指す意向を表明している。テックス社と異なるスポンサーが現れた場合、テックス社と紛糾する可能性がある。テックス社に中国資本が入っているのかも含めた株主構成やどれほどの資金的余裕があるのかなどは不明。

 


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日本電解の主要株主

2024930日現在

株主

住所

株数

割合

テックス・テクノロジー()

東京都千代田区

2,915,400

28.89

楽天証券

東京都港区

195,400

1.94

INTERACTIVE BROKERS LLC

米国

124,500

1.23

 BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNYM GCM CLIENT ACCTS M ILM FE

英国

84,183

0.83

徳岡工業()

京都府亀岡市

72,000

0.71

SBI証券

東京都港区

65,600

0.65

モルガン・スタンレーMUFG証券

東京都千代田区

63,578

0.63

一戸氏

神奈川県相模原市

60,000

0.59

松井証券

東京都千代田区

57,500

0.57

JP JPMSE LUX RE J.P. MORGAN SEC PLC EQ CO

英国

55,000

0.55

3,693,161

36.6

総発行数

 

10,090,500

 

株主数()

12,290

2024331日現在

※テックス・テクノロジー()

電解銅箔などの研究開発、コンサル会社

 


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5759 日本電解 24/3期 25/3中間期 日本基準 /百万円

連結

売上高

営業利益

同利率

経常利益

株主利益

21/3

14,584

527

8.20%

440

193

22/3

20,558

1,004

6.30%

976

848

22/3

17,047

-1,611

 

-1,840

-1,933

24/3

16,650

-1,034

 

-1,288

-874

25/3

19,000

-1,050

 

-1,660

-5,290

 

中間決算

23/32

8,775

-565

5.20%

-583

-609

24/32

8,578

-545

5.20%

-147

-402

25/32

8,811

-1,051

4.70%

-1,465

-5,091

             

 中間期末の純資産は50億円の赤字処理後25億35百万円、通期では赤字が拡大する予定。

中間期末の短期と1年未満の長期の借入金合計は96億円で、24/3期末の85億円より11億円増加しており、短期の更新ができなかったり、1年未満の長期の借り換えができなければ、同社は資金ショートすることになる。
 


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日本電解 貸借 /百万円  連結

2024930日現在

資産

24/3.

24/9.

負債+純資産

24/3.

24/9.

流動資産

8,580

7,058

流動負債

11,885

12,326

 現金

3,376

1,657

 買掛金

1,559

1,123

 売掛金

2,005

1,883

 短期借入

6,711

7,512

 仕掛品

1,349

1,482

 長期借入

1,856

2,162

 その他

1,850

2,036

 その他

1,759

1,529

 

 

 

固定負債

5,298

4,454

固定資産

15,327

12,257

 長期借入

5,075

4,242

 有形資産

14,824

11,781

 その他

223

212

 無形資産

27

21

株主資本

6,199

2,108

 投資等

475

454

 (資本金)

1,858

2,358

 

 

 

包括利益

525

427

 

 

 

純資産

6,724

2,535

資産計

23,908

19,316

負債+純資産

23,908

19,316

 


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主要な借入先/百万円

 2024331日現在

借 入 先

借入額

三井住友銀行

3,172

常陽銀行

2,326

筑波銀行

2,245

足利銀行

1,760

商工中金

1,200

群馬銀行

500

りそな銀行

500

日本政策金融公庫

300

みずほ銀行

200

以上合計

12,203

 

 


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