アイコン ゼネコン再編合併2/4 大成+東洋建設

Posted:[ 2025年11月10日 ]

2025年8月8日、大成が東洋建設へのTOBを表明、同日、東洋建設は賛同を表明、同日、別途インフロニア=前田建設工業は資本業務提携を解消すると発表した。
小泉政権の聖域なき削減により官庁工事が激減、小泉政権は土工協に談合廃止宣言を発しさせ、さらに最低価格落札制度を導入したことから、0円入札が横行する事態に、マリコンで官庁工事のウェイトが高かった東洋建設は受注不振、信用低下、2002年に前田建設が東洋建設に出資して信用の裏付けを取り付け、信用不安は解消された経緯があった。
 
前建は2022年に東洋建設のTOBを発したが、任天堂創業家の倅の投資会社YFOがTOB価格は安すぎるとして参戦、東洋建設はYFOのTOBに対して賛同拒否、YFOは東洋建設に何回も提案したが、関係改善せずTOBから撤退。
 疲れたのか、賞味期限切れになったのか、前田もなぜか動かなかった。



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●東洋建設には、前建が筆頭株主の持分適用会社にしていた。
●村上系2社が440万株(21/3期末)/計4.28%
●22年3月期末にはダブリューケイ系が計17.8%余り、
●YFO関係の合同会社Yamauchi-No.10が23年9月期末
に大株主として登場している。ダブリューケイ系は何者か不明。

しかし、今回、大成が買収するにあたり、取り扱いの証券会社や関係者は、前建やダブリューケイ、Yamauchi氏らと事前に接触しており、大成は水面下ではかなり早くから動いていた可能性が高い。Yamauchi氏の名も23年9月に登場しており、YFOは当時買収を断念しており、ダブリューケイとの関係も含め、大成の先兵隊長として動いた可能性もある。

大成は鹿島と両巨頭であったが、リーマンショックで中東に傾注していた同社は打撃を受け、2016年には国内では利益率が一番高いゼネコンとなっていた。ただ、2023年3月に発覚した札幌での大型ビルの不良工事では詐欺的に工事を続けていたことが発覚、やり直し工事となり、大損害を出し、やっと回復した前期だった。

★8月8日、大成、東洋建設に対してTOB表明
★9月30日に東洋建設の上場廃止、子会社になった。
★買収額は1600億円。
★12月、完全子会社化へ

買収理由は、
★洋上風力発電事業の強化を図るためとしている。しかし、建設コストが大幅に上昇し、採算が取れないことから三菱商事が撤退。ゼネコンもよほどの技術がない限り、灯台さえ冬の嵐で流される日本の異常気象、国上げての事業だとしても補助金を出すだけで、その責任は事業者にすべてある。
★スケールメリットも理由にあろうが、もともと利益率の高い企業体質、マリコン領域を強化することで総合力を増そうが、国内の市場だけでは将来的には限りがある。

★ものの見方として、鹿島にこれ以上離されたくない一念、鹿島を追い越せの至上命令でも出しているのだろう。海外強化も港湾土木は欠かせず、東洋建設の力を結集させれば、大成も陸海空と受注幅を大きく飛躍させることができる。ただ、鹿島は米国市場にすでに根付き実績を積み上げており、その領域に達するにはリスクもあり、時間を要するものと見られる。


スクロール→

25/3期決算 合併効果

 

東洋建設

大成建設

単純計

売上高

172,605

2,154,223

2,326,828

営業利益

11,651

120,160

131,811

 営利率

6.8%

5.6%

5.7%

当期利益

8,311

123,824

132,135

総資産

180,459

2,428,837

2,609,296

純資産

80,075

900,699

980,774

純資産率

44.4%

37.1%

37.6%

 

★中東へ走った大成、アメリカに渡った鹿島、その違いが出ているようだ。


スクロール→

スーパーゼネコン 売上高推移/連結/億円

 

鹿島

大林

大成

清水

竹中

2015/3.

16,936

17,739

15,732

15,678

11,506

 

 

 

 

 

 

2021/3.

19,071

17,669

14,801

14,564

12,377

2022/3.

20,796

19,228

15,432

14,829

12,604

2023/3.

23,915

19,838

16,427

19,338

13,754

2024./3.

26,651

23,251

17,650

20,055

16,124

2025/3.

29,118

26,201

21,542

19,443

16,001

・竹中は非上場、12月期であり、前年の12月期を掲載。

 

★大成は連結における海外売上高が示されておらず、単体における海外売上高を掲載。ちなみに単体と連結の差の売上高は5164億円、連結の海外社売上高は最大5164億円の可能性もあるが不明。

下記3社は単体での売上高はほぼ同じ。海外で差が出ているようだ。


スクロール→

スーパーゼネコン 25/3期売上高構成/億円

 

鹿島

大林

大成

 

連結

構成

連結

構成

単体

構成

国内土木

4,017

13.8%

4,022

15.4%

3,822

23.3%

国内建築

10,534

36.2%

13,371

51.0%

11,704

71.5%

海外

24

0.1%

7,573

28.9%

478

2.9%

開発ほか

1,023

3.5%

1,231

4.7%

370

2.3%

国内社

3,546

12.2%

 

 

 

 

海外社

11,145

38.3%

 

 

 

 

調整

-1,171

-4.0%

 

 

 

 

単体

(15,600)

 

(16,606)

 

16,378

100.0%

 連結高

29,118

100.0%

26,201

100.0%

(21,542)

 

 


スクロール→

連結

東洋建設/売上高構成 億円

 

24/3

構成

25/3

構成

国内土木

953

51.0%

924

53.5%

国内建築

632

33.9%

613

35.5%

海外建設

273

14.6%

181

10.5%

開発ほか

8

0.4%

7

0.4%

 連結高

1,867

100.0%

1,726

100.0%

 

 

 


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